日々雑感
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| 2002年05月27日(月) |
「川の流れはバイオリンの音」 |
昨晩は、NHKアーカイブスで「川の流れはバイオリンの音」を観て夜更かし。81年に放映された佐々木昭一郎演出ドラマである。
ピアノの調律師A子が、イタリア・ポー川のほとりを旅する。手には壊れたバイオリンを入れたバイオリンケース。クレモナはバイオリンの街だ。
バイオリン職人のアントニオ、白い馬を引き、農作業をしながら「私はアルプスの生まれ」と歌うセニョール・ルイジ。川のほとりでA子が出会った人々の、日常と、その死と、両方が同じ重さで描かれる。出会いと別れ、生と死はいつもセットなのだ。どちらかひとつを引き受けなければ、もう片方も得られない。
生も死も、出会いも別れも抱え込んで、川は流れ続ける。そして、音。ルイジといっしょに歌ったその歌を、彼が亡くなったあともA子はひとり歌い続ける。川のせせらぎ、鐘の音、バイオリンの音、歌声。世界を調律するAの音(A子のAだ)。エピローグの言葉。
川は 永遠に流れ 音は うたいつがれ 人は 生まれ 生き 変わり 生きつづける
初めて観たのは何度目かの再放送のときだったが、それでももう10何年も前になる。A子が旅した川のほとりを、きっと自分も歩き続けてきたのだ。そのことに改めて気づいて少しびっくりする。
今日は、雨が降ったり、晴れたり、また降ったり。花屋の青いあじさいが雨に濡れている。あじさいは雨に濡れると3割増くらい美人度アップ。6月の花だ。
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