日々雑感
DiaryINDEXbacknext


2002年05月09日(木) 緑の世界

帰省。早朝の新幹線に乗る。

東京はくもり、栃木のあたりも霧の中だったが、仙台を過ぎた頃から晴れてくる。岩手に入ると快晴。水沢や北上のあたりなど新緑がほんとうにきれいだ。田んぼに水が張られ、そこも空と同じ青い色をしている。雲まで映っている。岩手山も、今日は稜線までくっきりと見える。

地元の駅には正午前に到着。ここもまた新緑の季節だ。どの季節の木々もそれぞれに美しいと思うけれども、緑に「旬」があるとすれば、今がまさにそう。うす緑、黄緑、濃い緑、陽に透ける緑、眩しい緑。いろんな緑が重なり合って、その鮮やかさに圧倒される。葉を繁らせようとする植物のオーラか。

木は風にこたえて揺れる。強く吹けば強く、弱く吹けばかすかに揺れる。揺れるたびに光の加減で様々に色が変わる。見飽きない。波のように、よせては返す葉ずれの音。

夕方、西の空に明るい星が二つ浮かぶ。そういえば、ちょうど「惑星直列」が見える時期だと聞いた。4つは並ぶはずというのでしばらく待ったが、二つの星を結んだ直線上にそれらしき星は現れない。それでも、暗くなるにつれてずいぶん多くの星が見えてきた。大きな北斗七星もある。それだけで十分満足。夜の空気にも草の匂いが混じっている。


ブリラン |MAILHomePage