日々雑感
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2002年04月23日(火) 長老にして現役

午前中、大学へ。新入生がまだ元気なせいもあって、人が多い。裏道、抜け道を選んで歩く。構内にはいろんな道があるのだ。

読売新聞・夕刊の文芸欄に「長老2氏」というタイトルで、小島信夫、庄野潤三の新刊が紹介されている。小島信夫87歳、庄野潤三81歳ということで、確かに「長老」と呼ぶにふさわしいかも。作家が小説を「書きつづける」というのは、きっと想像など及ばないくらいに大変なことなのだ。長老にして現役。すごすぎる。

小島信夫と保坂和志の往復書簡『小説修行』(朝日新聞社)についても触れられている。記事中の引用から(孫引きになる)。

「記憶とは<響きあう人にだけ現れる。つまり人間は『記憶を持っている』のではなくて、『記憶を渡り歩いている』>」

「記憶とは響きあう人にだけ現れる」。この部分が気になって、近所の本屋を何軒か周ってみるが『小説修行』は見当たらず。図書館には入っていたが貸し出し中だ。ついでに小島、庄野両氏の新刊も探したが、どちらもない。発売日がまだなのかもしれない。ちなみに、小島氏の新刊は『各務原・名古屋・国立』(講談社)、庄野氏は『うさぎのミミリー』(新潮社)。「ミミリー」の「ミミ」は「耳」からきてるのか。もしかしたら。


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