日々雑感
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| 2002年04月14日(日) |
理解はできないが受け容れる |
駅前の並木道。花水木が咲いている。街中がだんだんと緑に埋まってくる。
『春になったら苺を摘みに』梨木香歩(新潮社)を読んでから、「理解はできないが受け容れる」ということについて、ずっと考えている。この本は友人が貸してくれた。彼も言っていたように「理解はできないが受け容れる」というのがこの本の通奏低音である。
様々な文化や人が出会うことによって生じる葛藤、衝突、誤解、すれ違い。そうしたものにため息をつきつつも、観念上だけでなく、実際に「受け容れる」ということ。本の内容もだが、何より「理解はできないが受け容れる」というフレーズが頭から離れない。ふだん、理解できないことだらけなだけに。
おかしいと思ったことに対して「おかしい」と声はあげつつも、それを否定したり、排除したりしないこと。「受け容れる」こと。なんて難しいことだろうと思いつつも、そうありたいと願う。
この本、表紙が星野道夫さんの写真で、それがとてもいい。
夕方、散歩。梅ワインを発見。友人が「ものすごくうまい」と言っていたのを思い出して買ってみる。梅酒よりもさらりとして、甘味が少ない。アルコール度も低め。軽く飲みたいときにはいいかもしれない。ただし、飲み口がよすぎて、小瓶があっという間に空いてしまうのが問題か。今度はボトルで買おう。
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