日々雑感
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2002年03月18日(月) 花見の理由

大学へ行く。桜もハクモクレンも咲いている。あちこちにサークルの新入生歓迎の立て看板。

用事をすませ、構内の野球場の桜を見にいく。毎年、ここで花見をするのが恒例なのだ。いつもはだいたい4月第一週の土曜日に決行なのだが、今年はもう三分咲きくらい。今週末には満開になってしまうかもしれない。風が吹くと花びらがはらはらと散ってくる。今日は風が強い。

桜の季節。ほんのひととき盛んに咲いて、あっという間に散ってゆく。そのひとときを逃したくなくて、みんな開花情報や道沿いの桜のほころび具合にそわそわするのだろう。桜を見るのは、過ぎてゆく時間をつかまえようとするのに似ている気がする。

夜、銭湯でおばあさんたちが「風の強い日だったねえ」と話し合っている。「今あれでしょ、中国から黄砂っていうのが飛んできてるんでしょ」「中国からいろんなものが飛んできてるって言うからね」「どうせだったらお札とか飛んでくればいいのにねえ」。ひらひらと中国のお札が舞う春の空。


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