2004年12月17日(金)/豪華な配役(特にボオルチュが)。/蒼き狼(ドラマ版) |
前回に引き続き、蒼き狼ドラマ視聴覚書です。
とにかく徹底的なNever! BE・N・PA・TSU★の姿勢に驚いたのですが、その他のことを以下箇条書きで記します。
- 原作があまりにも感情を抑制した厳しくクールな調子だったのでこちらが心配になるほどなのに対し、この作品は随分ウェットな印象だったので逆の意味で心配になりました。どっちにしろ心配になる私。
- 本一冊分を数時間のドラマに凝縮する上ではやむをえないのかもしれないのですが、ものすごく大事なものが気前良く省かれていたのに衝撃を受けました。あろうことか、ジェベがいないですYO!!モンゴル史上での位置づけはともかく、少なくとも「蒼き狼」という作品においては超重要キャラなのに。なんて大胆な割愛なんだ!ゴルチ(*1)まで出たのに。イェスゲン&イェスイ(*2)すら出てきたのに。ムカリもいません。建国の功臣なのに…。哭。
- 辮髪不在、ジェベ不在って凄過ぎる。
- 25年前の作品なので、いろいろな意味で懐かしい感じがして微笑ましかったです。
- ジャムカが無駄にかっこよくて素敵でした。役者さんの好演に拍手。
- 成吉思汗も大変かっこよかったです。役者さんの熱演に喝采。
- トオリル・カンもそれなりにかっこよかったです。
- つまり、原作から採択した部分に関しては、重要なところをちゃんと押さえており、登場人物に感情移入もできるので、ドラマ単体として見れば決して悪いというわけではなかったです(なんか偉そう。すみません)。辮髪不在、ジェベ割愛には大変驚きはしましたが、そんなことがあっても原作を蹂躙されたというような不快感はなかったので、大胆かつ上手にドラマとして構成したということだと思います。…ただちょっと…私がムカリやジェベ大好きなので超残念だっただけなんですよ…。
- 耶律楚材は登場したので救われました。ヒゲでした。かっこよかったです。
- トオリル・カンの息子サングンも頭悪そうで良かったです。
- 万里の長城を攻めてくれるのはいいのですが、長城が画面に映っているような磚城となったのは明太祖(朱元璋)の時代以降ですよ。しかしこれは、視聴者への説明を省くために、あえてわかりやすい映像を採用したのかもしれません。いや、もう辮髪が存在しない時点で、磚城だろうがなんだろうがたいした問題じゃないのかもしれませんね…。
- まずは簡単な配役表をご覧下さい。
成吉思汗 :加藤剛 母ホエルン :大楠道代 正妃ボルテ :倍賞美津子 ジャムカ :若林豪 ボオルチュ(*3) :田中邦衛 ゴルチ :泉谷しげる テップ・テングリ(*4):財津一郎
あまりテレビを見ないので、出演している役者さんのことはよく知らないのですが、さすがにそんな私でも邦衛はわかる。ボオルチュが邦衛…邦衛……!嗚呼!!! 25年前の作品なので、邦衛氏も若かったのですが、そうだとしても邦衛ぶりには変わりがなかったので、なんというかその…私がボオルチュに夢を見すぎていたのが悪かったのだろうか? いや、後半になってヒゲが生えると、経験豊富で味のあるモンゴル武将に見えてくるのでなかなか素敵だったですが。ヒゲは素敵でしたが。初登場時は一応十代後半という設定なのに邦衛氏全開だったのでどうもそのう。 あと、テップ・テングリが熱演過ぎて怪しすぎます。いくらなんでも。
関連事項/補足説明: ・当サイト蒼き狼関係コメントについてはこちら。下から順に日付が進みます。読みにくくてすみません。 ・(*1)〜(*4) については、こちらをご覧下さい。
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