過失軽薄日記
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管理人は現在杭州にいますが、どこにいようとうすらオタク気味です。 2008年頭に帰国予定。大陸に至った経緯は2006年3月22日あたりをご覧ください。

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2003年02月12日(水)/朴念仁・仏頂面・鉄面皮/ティアリングサーガ

ティアリングサーガをはじめからやりなおすにつけ、主人公であるリュナン公子のお人柄について目下さまざまな疑惑が生じているところです。なんというか、公子は軍人としてはたいそう優れた資質をお持ちの様なのですが、軍人に必要とされる資質ばかり特化されて、他がおろそかな状態で人格が完成されてしまい、それがなまじ高い完成度であったために、何か様子がおかしなことになってしまっているようにお見受けできるのです。

リュナン公子は、驚くほど冷静でいらっしゃるので、オイゲンの策が暴発して窮地に陥った際にも、一瞬も動揺することなく、オイゲンを少しも責めることなく、即座に現状で最も適切らしい指示を全軍に下し、最後には確実に勝利をものにします。まあ、実際勝利をものにしているのはプレイヤーなんですが。さておいて、祖国が滅亡寸前という状況で砦にこもって一年耐えたという経験をお持ちの彼なので、いまさら危難に遭ってもいちいち心乱されることなどないのでしょうな。慌てたり騒いだりするヒマがあるなら為すべきことを為すといったところでしょうか。プロだ…わずか17歳にして公子は戦のプロですよ…。無双2の陸遜も17歳ですが。いやそれはどうでもいいですが。これだけなら、なんかかっこいい人のような気がします。

しかし、リュナン公子の真価はそれだけでは図れません。例えば、過去に会ったことがあるというサーシャ王女と再会した場面では、サーシャ王女の方はリュナン公子のことをよく覚えているようだったのに、公子ときたらとんと忘れており、いまにも「あんた誰?」とか言わんばかりに思いっきり初対面モードだったのでオイゲンに呆れられたりします。ていうか、王女が気の毒です。
その上、盗賊鎮圧のついでに助け出したエンテという女子(重要キャラ)について、オイゲンがその美しさをたたえたところ、リュナン公子の反応がイマイチ鈍かったので、先のサーシャ王女忘却事件とあわせ、公子の情緒面の発達の偏り具合が心配になってきたらしいオイゲンが、「そんな風に女子に無頓着な朴念仁では困ってしまいますぞ」みたいなことをからかい半分で言ってみたら、「くだらないこと言ってないで、先に進むぞ」などと言い、全くとりつく島もありません。17歳というお年頃であることを考慮に入れると、異性のことでからかわれた場合、うろたえたり照れ隠しをしたいあまりに、そっけない口を聞いてしまったりしそうなものですが、公子の場合、そんな初々しさを期待するほうが間違いであり、狼狽の色など微塵も見えずに正真正銘の本気でくだらないと思っているように見えるのが嘆かわしくも愉快です。

そして、さらなる珠玉のイベントがプレイヤーを襲撃します。ていうか私が過剰に被弾したんだとは思いますが。
ふとしたことから、極めてやる気がなくうさんくさいナルサスという人を諜報員として派遣することになり、オイゲンが調べてほしい事を次々に列挙するという場面があります。囚われの王妃の安否であるとか、敵兵力の多寡などの情報を求めるまでは良いのですが、この老人は、その他何十項目もの要求をした挙句(略されていたので詳細不明)、うまいメシ屋や美人のいる酒場情報まで知りたがるので果たしてまともに取り合うべきなのかどうか判断しかねます。
こんなやんちゃな振る舞いに際しては、少しは何か突っ込んでやるのがその場にいるものの義務だと思うのですが、リュナン公子ときたら、まるっきり放置状態で黙ったまま、数十項目にわたっておかしな情報を要求するオイゲンをただ眺めるばかりというのは、ひょっとしてオイゲンのことをすでにいろいろと諦めているということなのでしょうか? オイゲンの策暴発時にその責を問わぬのも、言い方を変えると放置ということになりそうですよ。ともかく、オイゲンのお茶目ぶりが炸裂すればするほど、その場においていつもどおり全くお茶目でなかったであろう仏頂面(濡れ衣)のリュナン公子がおかしな具合に際立ってしまう素敵な一件でした。

どうもこうしてみると、総じてオイゲンとの対照においてリュナン公子に愉快さが加味されるという塩梅のようです。今後も、はっちゃけオイゲンとそれを放置するリュナン公子の対照の妙を必要以上に味わっていきたい所存です。

なんだか今回は予想を越えた長文になってしまいとまどっていますが、要約すると、たとえ軍資金不足で貧しくともイベント満載で楽しいゲームである、ということが言いたかったのでしょうか、私は。聞かれても。

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ヤケパチ |電信家頁

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