2003年01月08日(水)/いっそ屯田したい。/ティアリングサーガ |
ティアサガは、なにしろシミュレーションRPGなので、どこぞの大陸やら島のあちらこちらで戦を繰り広げる形で話が展開してゆきます。そして当作品では、典型的国産ファンタジー出身とでも表現したいような、色合いもデザインもライトなキャラを率いて出陣であります。最近はもっぱらヒゲや筋肉ばかりが豊富な三国時代の武将にばかり慣れ親しんでいる私なので、たまにはこういったサワヤカゲームキャラに触れるもまた新鮮で趣き深いことよ、軍内平均年齢のなんとも若きことよ、こんなに若者ばかりで果たして軍の統制はとれているのであろうか? などと始めのうちこそ余裕で戦に臨んでいたのですが……どうも、戦っても戦っても軍資金がほとんど得られず、みるみるうちに赤貧洗うが如しの我が軍勢となってしまいましたよ。敵はどんどん強くなるのに、こっちは武器やアイテムが買えやしないYO!
ここで状況をまとめますと、主人公の一人である(このゲームに主人公は二人います)リュナン公子が、自国が敵に攻められてほぼ潰滅の危機に瀕している中、自ら軍を指揮してどうにか持ちこたえていたものの耐えきれず、結局国を脱出して、反撃のための兵力を友好国に借りに来るというのが、話の発端です。しかし、その友好国も統治者が行方不明で侫臣が跋扈しているという混乱した状態であるため、リュナン公子は、その混乱を収める代わりに兵を借りることを確約するという、御歳わずか十七とも思えぬ大胆というか博打的な戦略でもって、まずは友好国の内乱を収攬すべく戦っているというのが序盤の展開のようです。 しかし、結局は、拠点を持たぬ放浪の軍が転戦を重ねているといった状況なので、それを考えると現況の軍資金不足も当然の道理ではあると言えますが、何だか妙なところが随分とリアルなゲームですねえ。資金のやりくりにこんなに悩むゲームはあまりないような気がします。なんか劉備軍になった気分というか、ちょっとした孔明気分が味わえる気が。自分の領土じゃないから、徴発も屯田も出来ないですしねえ。薬も武器も不足しており、なによりも明日の戦争よりまず今日の兵糧が大問題というか。食料が無いならもう馬やペガサス(このへんがファンタジー)を殺して食うしか。しかし騎兵がいないと戦力が。とかそういう気分に。戦争って大変だなあ。あんなにライトなデザインの陣営なのに現実って厳しいなあ。いや、兵糧の概念はこのゲームにはありませんが。ファンタジーですよ。 とりあえず、ファンタジーシミュレーションRPGの話題でありながら、なぜか劉備軍の名誉毀損っぽい発言に及んでしまう自分の思考回路に乾杯です。劉備、孔明および蜀ファンの皆さんすみません。
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