2002年09月28日(土)/三国一の善人疑惑。/真・三國無双2 猛将伝 |
発売から一月たったので、そろそろネタばれ用心を緩めてもいいですかね? はじめからあまり用心していなかったような気がしますが。
無双モードでは、孟獲の次に袁紹シナリオをやりました。袁紹は動きなどで無闇に個性を主張してプレイヤーを当惑させる(例:ビーム発射等)一部の者と異なり、へたれプレイヤーにもやさしい作りで良い具合でした。いい人…? まあ、全体に武器が剣の人はあまり妙な癖がないので、多少面白味が薄れる反面やりやすくはあります。 このシナリオでは、四代にわたって三公(中国の役職のうち、大尉、司空、司徒を指す。後漢においてはこの三公の上は皇帝のみ。)を輩出し続けた名家の出である袁紹が、河北を基盤に南下、西進して領土を広げつつ、かつての朋友であった曹操とも対決してゆくというものでした。両者が雌雄を決する最後の舞台が五丈原(しかも夜で月が見えたり)であるあたり、切なげな感じでなかなか良いですね。おっさん二名で切なくてもなんだかアレですが。いかがですか(何)。 袁紹というと、家柄は良くても御自身がイマイチというか優柔不断というか果断さに欠けているため、ひとたび部下の意見が分かれてしまうと、進言をうまいこと聞き入れることができぬゆえに人望が無く、その上決断が遅いためいちいち行動のタイミングもまずく、結局曹操にコテンパンという、見かけ倒し的な印象が強い人ですが(ひどい言い草)、この無双モードでは、何やら本物かどうか疑わしいほど渋くてかっこいい袁紹が楽しめました。ムービー等で無駄にかっこよく優遇されておるので、馬超に少し分けてやれよとかふと思ってしまい、袁紹が猛烈に憎らしくなったという個人的な一幕もありましたが、それはさておき、彼がうまく生き残っていたら斯くの如くでもあったろうかというのを見ることが出来た感じで興味深かったです。曹操と比較してしまうと決断力が足りず甘さが目立つのであって、基本的には(というか追いつめられていない時には)わりと鷹揚ないい人っぽい感じもする御仁なので、一歩踏み間違って運さえ良ければ、あるいは史上有数の名将として後世に名を残したかも知れませんなあ。なんて少し感慨にふけってみたり。踏み間違うって何だ私。
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