2002年04月24日(水)/あなたも、一週間程度の読書でみるみる幽鬼に。 |
正気を失ったような文章(いつものことですが)をここで書き散らしてから約10日。歳月の過ぎることの何と早きことか。その間に私が何をしておったのかと申しますと、当然のように指輪漬けになっており、主に文庫で出ている原作を1〜9巻まで読んでいました。いやまだあと数十頁残ってますが。家にいるときは、風呂食事睡眠以外のほとんどすべての時間を指輪読みに費やす始末。あと通勤中の電車と昼休みも読んでましたな。休日以外の記憶が曖昧です。もはや幽鬼です。 それというのも原作が大変に面白かったからで、特にレゴラスとギムリの友情パワーにはイヤな薄ら笑いが浮かぶのを禁じ得ません。惜しむらくは出番が少ないことですが、彼らはその限られた出番を無駄にすることなく、(私にとって)破壊的な会話を繰り広げたりするので油断がならないです。この仲良しさんめ!
指輪物語は、大昔に読もうと思って全巻揃えてとりかかったことがあるのですが、その時は確か第2部途中で挫折してしまいまして、レゴラスとギムリにぼんやりと好感を持っていたことと、アラゴルンが馳夫だったことを除いては内容もほとんど忘れてしまっていました。というか昔からそんな凸凹コンビが好きだったんですか私は。やれやれ。まあ、そういった経緯を経て、今回の読書はいわば指輪リベンジでもあったわけですが、途中で停滞することなくたいへん面白く読めました。いやあ、こういうこともあるもんですな。これで挫折が挫折でなくなったので良かったです。
striderが馳夫と訳されているのは、最初は「どうよそれ」とか思っていたのですが、ほぼ全編読み終わった今では、むしろ馳夫が望ましいというか、積極的に翻訳者である瀬田氏の名仕事だと讃えたいです。アラゴルンのこの別名は、そんなに壮重だったり、格好良かったり、いわゆる「良い意味」の言葉であってはならないんですな。そういうことも原作を全部読めばわかるんですよ。瀬田氏すげえ。
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