更新履歴&下らない私生活日記
水神光



 シャキシャキ更新期間★〜桃海小説裏話〜

なんか最近、更新の頻度が高くなっております(笑)
SSなんて、今までにないくらいのハイスピードで更新してるモンなぁ…

桃海小説、「無力感」無事UPです!!
いやはや…コレ本当マジ苦労したんですよ…
最初は風邪ひいた桃と、海堂が体育館用具室に閉じこめられるという
ストーリーを考えていました(イチゴ100%…(笑))
しっかし、どうしてなかなか書くことができない…
桃がいつの間にか受けっぽくなってしまうので大変でした(笑)

そんなこんなで「ぐあぁぁぁっ!!」と叫んでいるときに、
ふと、自分の昔経営していたHPの事を思い出したんですね。
そのHPには昔僕の飼っていた猫「ホームズ」の事について
親ばかとでも言える日記がづらづらと書かれていました。

そこで、ピンと閃いた!!
猫好きの海堂が、車にひかれた猫を見たらどのような反応をするのか…と…!

実は、そのホームズ君。僕が一人暮らしを初めてすぐ後に
家出をしてしまい、行方知らずなんです。

家族一同、「猫の死体を見つけた」という報告がなければいい…と
ドキドキしながら毎日を過ごしておりました。
僕の家は大通りに面しているため車通りが多い上、
あのホームズ君は車の前でわざわざ寝っ転がって車を止めるという事を
楽しみにしていた奴なので…
(そのたびに母さんが回収に行ってた…(笑))

「人なつっこい猫だから、きっと他の家で飼われているんだろう。
光が一人暮らしを始め、母親は祖父の看病で病院に行くことが多くて…
家には弟…しかも部活でほとんどいない状態だったから…
きっと寂しくて出ていったのだろう…と…」


そんな猫のことをふっと思い出したのです。


そして、書き上がったのが「無力感」…猫の死に直面した海堂君の
恐怖と葛藤の物語でした。

助けなくちゃと思うのに、何もできない…
僕も似たような経験あるんですよね。


滅多に車の来ない畑の横道で…ハトが車にひかれて死んでいました。
その姿を朝の登校途中に見つけて…思わず自転車を止めるけれども
触ることも、埋めてやることも。何もしてやることができない。

ただ、その姿を脳に焼き付けて学校へと向かいます。

次の日も、
また次の日も。


そしてある日。

そのハトがまた同じように車に二度引きされて…ペッシャンコに潰れていたんです。

後悔しました。
何であのとき端に寄せてあげるとか、埋めてあげるとか
してあげられなかったのか…と。

ぺったんこになったハトの前で自転車を止め、その姿に魅入ります。


ごめんね
本当にゴメンね


人通りの少ないその細い道
高校生だった僕はその前で馬鹿みたいに突っ立って涙を流します。

ぺしゃんこに潰れた今でも…ちゃんとお墓に埋めてあげたい。

そう思うけれど…身体は強張って、指先が麻痺したかのようにしびれて
動くことができません。


弾かれたかのように自転車に飛び乗って
そこから遠ざかります。

途中、どうしようもなくなって携帯電話で母親に電話します。
「お母さん…ハトが、車に引かれてぺっしゃんこになってた…
前見たときはまだちゃんと形が残ってたのに…
助けてあげられなかった…」
泣きながら突然電話をかけてきた僕に対して、母親は
「そんなことで泣いてもしょうがないでしょ。どうしようもなかったんだから」
という言葉を投げかけます。


ただ、無性に悔しかった。
僕にファンタジー小説に出てくる主人公のような強さがあったのなら…と。


自転車に乗りながら、まだなお収まることのない感情をもてあまして泣きじゃくる僕。
すれ違う人たちは不審な目で僕を見るけれど…涙は収まることを知らない。
ただ、悔しくて…悲しくて…。


次の日から僕は学校へ行くのに違う道を選ぶようになりました。
今までの道よりも一つ坂道が増えるけれど…
とてもそのハトのことを見ることができなくて。

1ヶ月後くらいにまたその道を通ると、ハトの形跡は全く残っていなく、
誰かが片づけたのか…雨に流されて血の跡すら一滴も残っていませんでした。

ハトの死んでいた道で立ち止まり、周りを見回します。
そこは川の土手沿いに広がる道で…周りは広野と畑だけでした。
しばらくそこで風を感じながら、ハトに対して黙祷を捧げます。

たかがハト一匹。
きっと…その死んだ直後と潰れた後の姿を見なかったならば
こんなに感傷的になることはなかったでしょう。

でも、その時自分の無力さと命の儚さを痛いほど知ったんです。


いわば、トラウマを小説にした感じですね。
実際に死体を見てしまうと…助けたいという強い思いがあっても動けない、
そのもどかしさとか…。

その点、桃ちゃんは強くて優しいからすぐ助けに行けちゃうような人なんですよ。
海堂にとっての救世主…?
とにかく、桃ちゃんは落ち込んでいる海堂にとってなくてはならない存在にしたかったんです。

二人がレギュラーを取れたのも、お互いの存在がなければなかったことだと思うし…



…う〜ん…。今度似たような話しになっちゃうかもしれないけど、
ハトのことでまた暗いSS一本書こうかな…
今度は英二で。

ぺっしゃんこになったハト…かなり見たときは傷つきますよ…?



それと、バトルロワイヤル書いてて思ったんですが…どうも僕は暗い話を書くのが得意らしい…(笑)
普通のと比べてすらすらと言葉や情景が浮かんでくるんですよねぇ…

根が暗いからか?(爆)



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あ、一応言っておきますけど
テニプリの感想はコラムの中ですからね!最近更新してないけど…(笑)

サイトマップ作った方がいいかなぁ…?


2002年08月21日(水)
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