今日のこあら
DiaryINDEXpastwill

こあらの上海旅行記(まとめ

こあらの見た風景(要はブログ) スタートしました。


2004年09月28日(火) 中秋の名月

今日、あることですねていました。
一人ですねて、一人どんよりとして。
これはこあらの悪い癖だというのはわかっているんだけど、
勝手に落ち込んでいました。

とぼとぼと帰る帰り道、ふと空を見上げると、
大きな月が雲の切れ間から顔を出していました。
そういえば、今日は中秋の名月(旧暦8月15日)でした。

「月に群雲、花に風」
美しいものを思うがままに見られないことをいう古い言葉。
素っ裸より、浴衣姿のほうに色気を感じるように(え?)
ちょっとぐらい見えないほうが、風情があっていいものです。
昔どこかの観光地の建物で「この部屋から月が良く見えるけど
それではあまりに風情がないので、窓の真ん中に柱をたてて
ストレートに見えないようにしたんです。これを『障りの柱』と
いいます」なんて説明を聞いたことがありました。

帰り道の高架橋の上で、しばし月を眺める。
日本にも西洋にも、月を見続けると気が狂うという
言い伝えがありますが、
今日のこあらにはちょうど波長が合ったのか、
こころが少し軽くなりました。

一方、今日のしばさんは、ちょっと寄り道しています。
月に誘われたわけではなく、
突然、月の世界に旅立ってしまった先輩に
最後のお別れをするための寄り道です。
月や花を、思うように眺められないからといっても、
いずれ、同じ月や花を眺めることはできます。
しかし、この世を旅立った人には、もう二度と会えません。

会場には他の仲間たちも集まっているでしょうから、
今頃は、昔話に花を咲かせて、逝く人を惜しんでいるのでしょう。
こあらはその方を存じ上げませんが、
僕の大好きなしばさんをかわいがってくれた方です。
心静かに、魂の安らかならんことをお祈り申し上げます。


こあら |MAILHomePage

My追加