、まとめ
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こあらの見た風景(要はブログ)
スタートしました。
2002年08月22日(木) |
芸術は確かに爆発していた |
今日の午後、お休みをもらった。
敬愛する青山さんのオフィスにお邪魔するため。
うちから、歩いて15分くらい。
普通のお部屋といってもいいのかも知れないそのオフィスは、
静かではあるけど、緊張感が一面に張り詰めた戦場のようでした。
戦場とはいっても、戦いの中心にいるはずのその人の周りには、
鷹や鷲、鳩や雀、はては蛙やありさんまで、おとなしく同居してそうな、
それくらい、やわらかくて穏やかな雰囲気がある。
(*黒いあんちくしょうはこなくてよい)
そしてなにより、すごかったのは、憧れの人を前にした柴さんの様子。
中学生くらいの女のこのように、完全にまいあがっていた。
あんな柴さんを見たの、久しぶりだなぁ・・・。
で、なんでこんな中途半端な書き方になっているのかというと、
それは、この件を大々的に書きたいという思いと、
ぼくのひそかな楽しみにしたいという思いが同時に発生しているからで、
簡単にいえば、僕の心の中で、ウハウハ状態なわけですよ。
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青山さんのところを辞去したあと、しばとどうするか検討した。
しばによると、木・金曜日は、国立近代美術館が8:00まで開館している。
そんなわけで、北の丸公園へ。
最近の特別展は、小倉遊亀展。
2年前になくなった、105歳まで絵を書きつづけた日本画家である。
先日、熱海のMOA美術館に行ったときに展示されていた「瓶花」に
心を打たれ、ぜひ見に行こうということになったのだ。
・・・やっぱりいいです。
好みはしばとこあらで割れるんだけど、こあらの気に入ったのは
全体的に花の絵。いつ、どの絵を見ても、
咲いている花からは馥郁とした香りがただよってきそうだし、
なにより、花が生きている。
花が自分で一生懸命開こうとしている姿が、とてもよくわかる。
その後は常設展。
一通りみて回った後で、普段なら絶対興味が沸かない現代美術へ。
普段なら、あまり興味を引く作品などないのだが、
今日に限って引っかかる作品ちらほら。
その中で、特に心を引かれたのは、タイトルも作家も忘れたけれど、
油絵の具をキャンパス一面にぶちまけた作品。
赤、青、みどり(こんなに単純な色じゃないけど)・・・、
様々な色が思いっきりキャンバス一面にひろげてあった。
普段なら、「こんなん僕でもできる」とおもって通過するのだが、
今日は、その作品から感情のうねりを感じた。
作家が何を表現したいのかはつかめないけど、
何かを表現したいという心の底からの絶叫だけは伝わってきたのだ。
身震いするくらいに強い感情、作家の意思。
こんな思い、美術作品を見て初めてだ。
展覧会を見終わり、博物館のカフェでこの話をすると、
柴さんも同じようなことを考えていたらしい。
「こあらのその感情ってのは、岡本太郎からすると
正しい見方をしているということなんだろうね」
(*しばさんは、太郎ちゃんファンである)
今日、うまれてはじめて、あの言葉の意味が理解できた。
確かに、芸術は爆発するものだ。
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そんなわけで、今日の午後はとっても充実していました。
みなさん、本当にありがとうございました。