今日のこあら
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こあらの上海旅行記(まとめ

こあらの見た風景(要はブログ) スタートしました。


2002年02月16日(土) うちの会社の困ったちゃん

タイトルに関係することは後ほど。

 今日は通常の土曜日。いつものようにレッスンにゆき、いつものように外出する。しかし、今日は学生時代のしばと僕の共通の友人が東京に出てくるので、彼と夕ご飯をともにするために銀座へ。
 彼との付き合いは、実はしばのほうが長い。いつものことですが、詳細はしば日記でどうぞ。

 自分の行動パターンをふりかえると、外出先の中心が銀座であることに気がつく。銀座という街、外界で使用されている円とは違う価値でお金が流通する街。しばと「銀座円で計算すると・・・」と、冗談混じりの会話をするくらいである。

 確かに、銀座は「お高い」。でも、よ〜く探せばお得な店は多い。「銀座は高い」という先入観がある状態で物事を見ると、見落とすものは多いのになぁと残念に思い、同時にほくそえんでしまう。

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 さて、「困ったちゃん」の話。それは、入社15年目にしてまだ平社員(年功序列人事がほとんどの当社にとっては非常に珍しい)の方の話。彼のことを知る人のなかでは、彼は「シリアルさん」と呼ばれているようだ。彼は私より入社年次が上であり、本来はこのようなことをいってはならないのだろうが、この呼び方は納得せざるを得ない。彼に振り回されている人は、社内にかなりいるはずだ。

 ここで、少しだけコンピュータの話。
 例えば、PCで作成した文書をプリンタで印刷するときには、印刷するもののデータをPCからプリンタに送ってやらなくてはならない。この送る方法は、それぞれの装置(ディスプレイ、マウス、キーボードなどなど)ごとに決まりがあるんだけど大きく「パラレル伝送」と「シリアル伝送」にわかれる。

 「パラレル伝送」とは、複数のデータを同時に送信する方法で、「シリアル伝送」とは、データを一つづつ順番に送っていく方法。ちょうど、バケツリレーをするために一列に並んでいる人に、バケツを3つづつまとめて渡していく方法(パラレル伝送)と、1つづつ渡していく方法(シリアル伝送)の違いと思っていただければ、わかりやすいかもしれない。ただし、「3つづつのためバケツは早く届くが、途中で重さのためにバケツをひっくり返してしまう可能性があり、そうなると最後まで完全にバケツが届かないこともある」パラレル伝送と、「1こづつだから速度は遅いが、確実にデータは届く」シリアル伝送という特徴もある。  

 ここから本題。「シリアルさん」のシリアルとは、データのシリアル伝送のシリアルから来ている。
 一つの業務の中には複数の要素が含まれる。今回の話で言えば「社内調整」「機械の手配」「自部署内の調整」「お客様対応」・・・かな(もちろん、この要素ももっと細分化される)。普通仕事をするときは、いや、日常生活でも、この要素の一つ一つについて、「これはここまで」「これはまだやらなくてもいい」と判断しながら、すべての件を同時進行で解決していくのだと思う。
 彼の場合、この要素の一つにしか目が行かない。いったんはじめてしまうと、他の要素は一切目に入らない。他から至急処理してほしいとの要請があったとしてもそれは変わらない。どんなにたくさんのやるべきことがあったとしても、彼がするのは1つだけ・・・だから、シリアルさんなのだ。
 最悪の状況はまだ続く。シリアル伝送なら「遅いけど確実」なのだが、彼の場合「遅いうえに、いいかげん」である。その彼が「事業取り纏め部署」にいて、「この業務の唯一の担当者」である以上、指示がない限り業務は進まない。ずっと前から「指示をくれ!」と要望しているのに、締切ぎりぎりになって「本件至急処理願います」と依頼がきたら、「お前のせいだろう!」と激怒しないはずがなかろう。結局周りが振り回されることになる。そして、そのことを本人は知らない。いや、気がつかないのだ。

 加えて、彼は他の業務を一切担当していない(正確には、他の業務を担当させてもらえない)、専従である。それなのに、この体たらく。あまりのひどさに、ある人が、彼の上司に担当を変えてくれと訴えた。その答えがすごい。
 「担当変更はできない。いま、うちの部は非常に大きなプロジェクトを推進していて、優秀な人材は、すべてそちらにつぎ込んでいる。担当を変更すると、優秀な人間をプロジェクトから減らしてしまうことになる。そして、彼をそのプロジェクトに参加させることは絶対にできない。彼の言うことは無視してどんどん業務を進めてくれ。

 おいおい、上司がそれを言うかよ。・・・にしても、こんな社員を養っている当社。まだ、余裕があるんだな。  
  
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これまで書いてきた日記をふりかえって思った。
その日の気分の波が、そのまま日記に反映されている。ショック(T_T)←顔文字つき
早く、「しば」をはじめ他の皆さんのように、「一定のレベルのものをコンスタントに」書けるようになりたいなぁ。


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