伊坂幸太郎「あるキング -完全版-」を読み終えました。 完全版と銘打ってあるのは雑誌版・単行本版・文庫版、 全部で三つのバージョンがこの小説にはあって、 それが全て収録されているのが、この完全版です。
最初はよくわかっていなくて、同じ話を別の人物の視点から 書いているのかと思いきや、話の内容はほとんど同じで、 少し文章が削られていたり、反対に書き足されていたり。
解説に読み比べ出来るのは完全版だけ! みたいにあったけど、確かに比べてみる面白さはあります。 同じ話を三回も読むことなんてなかなかないし。面白い試みだなぁと。 だけど、間違い探しの絵を見ているみたいな気分にも陥ります。
つまり、好みがはっきりと分かれる話だと思われ。 少し前から初期の伊坂作品とは傾向が大分変ってきて、 今回もスカッとするような話ではないし、むしろ釈然としません。 だから結局何だったのかと思うけど、物語の作り方は面白いかな。
ジョン・アーヴィングとスティーブン・ミルハウザーの の本もいつか読んでみよう。
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