スガカラと総会の間の日、娘が東京で通っていた幼稚園では夏季保育が行われていた。降園時刻に合わせて、幼稚園に向かう。
半分以上のお友達が夏季保育に来ていて、いつもの降園風景と変わらない感じ。我々に気付いてくれたママたちが声を掛けてくれ、娘もうれしくて身を捩っている。
おてもやん先生とひしと抱き合い、娘うれしさ頂点。よかったね。
引越しのどさくさで失くしたと思っていたなわとびも見つかり、おてもやん先生と夏フェス話をひそひそと盛り上がり(←卒園まで口止めされている)、そしてそのままお友達のお宅になだれこんだ。
おとなこども総勢16名、うどんやらキムチ鍋やらでお昼ご飯。
その後ママたちはおしゃべりに花を咲かせ、子どもたちはてんでに遊び始めた。
そこのうちのオコサンKくんのことが、正直言って以前からカーサンは好かない。いわゆるいけすかないガキである。
暴力を振るうとかではない。相手がおとなしいと見るや嫌がらせをするのだ。ひっそりと、大人に見つからないように。
娘はKくんに軽んじられてきた。おもちゃを借りるときも、順番を後回しにされ、娘の番が回ってくるとなんだかんだいちゃもんをつけてなかったことにされてしまい、おもちゃに触れず。とか。
遊ぼうとおもちゃを持ってくれば「ここで遊ばないで」「ここもだめ」「あそこもだめ」と追いやられる。とか。
大人に見つからないようにチラチラ目配りするいやらしさも嫌いで、加えてKくんママは「自分の家だからって、Kが全部我慢する必要は無いって考えてるの」と息子の肩を持つ不思議ちゃん。
おとなしい草食のUくんが、1人静かに塩ビ人形並べて遊んでたらそれをKくんが踏み、「痛かったから謝って」「早く謝って」「なんで謝らないの」と責め続けてUくんを泣かせたときも、子ども同士のやりとりを見ていたのはカーサン一人で、うまくKくんを叱れなくて忸怩たる思いで胸がいっぱいになったものだ。←長い ※だいたいどのママも、子どもから完全に目を離しすぎですから。だからやだったんだよ。
そのKくんが、この日も、女の子チームが遊んでいたおもちゃを「これダメ」と急に取り上げ始めた。「貸してよ」「だめ」といつのまにか男子チームと女子チームの戦いになった。Kくんママは「いつも全然遊ばないくせに、お友達が使うとああなのよねえ」と笑うだけで注意もせず。むかーっ。
おもちゃのうち1つは男子チームに「ちょっとだけ貸す」ことになり、もう1つを・・・お?娘とKくんがサシで引っ張り合っている。
ああもう。どうせ負けるんだから、早く手離せばいいのに。力で負けるというよりも、Kくんの口撃で泣かされる羽目になるのに。
と思いながら見守っていたら、なんと娘がおもちゃを力ずくで奪い取った。呆然としているKくん。アンタ強くなったわね・・・>娘。
翌々日くらいに、もう一度、別の女の子お友達宅で集まった折、Kくんは娘に大層丁寧に接していた。ははは。パワーバランスが変わった瞬間を見てしまったのだった。
|