最近通いつめていた耳鼻科は今年開業したばかりで新しく、小児科でもないのに待合室の隅にはキッズスペースなんぞ設けてあり、受付のそばのモニターで子ども向けのアニメを放映中。近辺のニーズを掴んだ見事なサービスだ。降園直後の時間帯なんて、延長保育のようだよ。園児がうじゃうじゃ。
待合室お約束の水槽には小さい熱帯魚や小エビがいて、キッズスペースに入りきれなかった大き目のお子さんの注目を集め、水槽隣りの本棚には「キャプテン翼」と「ドラえもん」と「NANA」全巻が並ぶ。
そしてカーサン、自分の診察待ちで「NANA」読破。念入りにコマを追うというわけではなく、ぱらぱらと展開を拾い読みした程度だけど、今はこういうのに小学生くらいから親しんじゃうわけ?隔世の感がありますな。
あんまり集中(←なんだよ熱心に読んでるじゃん)していたので、幼稚園のママ友達が弟くんと待合室に現れたのにも気付かなかった。み、見られた・・。いやーん、妙に恥ずかしいわ。
「耳鼻科でまんがに集中」って、カーサン小学校低学年くらいの思い出なんだよね。我が家は母親の方針でまんが雑誌を買ってもらえなくて、兄と二人で耳鼻科に行った日にゃ診察済んでも読み続け、しまいにゃ家から電話が掛かってきたりしたもんだった。
まんがに飢えていたんだねー。まんがは活字だけの本より劣る、と当時うちの母親は思っていたようだ。惜しい。友だちの女の子も、お小遣いはたいて買ったまんがを勝手に捨てられて泣いたりしてたっけ。
耳鼻科に置いてある本にはバイキンがいっぱい付いているから触るなとも言われたなー。そりゃ無理ですよダンナ。兄と一言もしゃべることなく、ひたすらまんがを読みふけっていたあの時間、すごく幸福だったなあ。
現実じゃない世界に没入する感覚を、最初に覚えたのはあの耳鼻科の待合室だったのかもしれない。
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