日記帳

2005年06月08日(水) 「蘇る」済む

昨日帰宅した夫に「(去年の)今日入院したんだよな」と言われるまで、それを忘れていた。朝から役員会だの昼まで懇親会だの、午後はMちゃんをお招きするだの、やけにばたばたした一日だったから。

その前の週末に、娘の前歯に穴が開いているのを発見し、「抜くに違いない」と悲観が膨らんだついでに「そろそろ1年経ちますね」と入院前後の記憶がぶわーっと蘇って暴発。既にそういう大波が来て済んでいたから、ってのもあるかもしれない。

一番鋭く鮮明に残っている感覚は、近所の小児科からN大I病院の小児病棟に落ち着くまでの数時間だ。

採尿したいのに出なくて、自転車でうろうろしたこと。

コンビニでおにぎりを買って、自転車に乗せたまま食べさせた公園の木陰。

あらかじめネットで調べて覚悟していた病名だったのに、やはり後頭部ハンマー一撃的ショックを受けたこと。

N大I病院までのタクシーから見たあじさいの花の色。

運転手さんがずーっとあじさいと酸性アルカリ性について語っていたこと。

一通り入院に必要な検査が済むまで、何度か衝撃波みたいなものを受けながら、しかしここで泣いてる場合じゃないと気丈な母のふりをしたこと。

夫が病室に来て、点滴や導尿でチューブをたくさんつけて横たわる娘を見て泣いたこと。

その涙を見て、ようやく「泣いていいんだ」と思ったこと。

いつでもここまでの一通りの流れが、どどどっとひとまとめになって押し寄せてくる。大概ノンストップなので困る。

6月は嫌い、あじさいは嫌い、入院の記憶とリンクしすぎているから。否応なしに思い出させるから。などと思って泣いたりした。夜だったし。カーサン1人盛り上がってしまった先週末。

ちなみに娘の歯の穴は埋めれば済むことらしく、大事には至らないと、本日かかりつけの歯医者談。ひと安心。

6月7日は、娘が入院した日でもあり、長いつきあいの友達の誕生日であり、姪の誕生日でもある。二人の誕生日にそれぞれメッセージを贈りたかったのにな。少し遅くなるけどカードを送ろう。

ほんの数日前とは手の平を返したように、何故かしら、あじさいの花も嫌いじゃない。6月も。


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