言葉的遊戯
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2002年07月24日(水) 回顧録

この日記に書きこみをつづり始めたのにはいろいろと目的があった。
ひとつは、毎日何かをやってみたいっていう「好奇心」と「期待」
もうひとつは、今までの何かをきちんと切り離すための作業
最後に、新しい一歩を踏み出すための自分の「書き換え」

その作業を時間をかけてしていくことにしよう。

僕には去年秋までお付き合いをしている女の子がいた。
彼女は職場で知り合い、そして付き合い始めた。
まあ、どこにでもよくある話。
そして、僕らはいつしか、将来のことを考えるようになっていた。
時期は決めていなかったけど、結婚の話も切り出していた。
二人で出かけては、家具とか見ながら、これがいいね、なんていうことも
しょっちゅうであった。

その一方で、僕は自分の周りがだんだん楽しくなってきていることに
まだまだ浸っていたいっていう気分になってきた。
彼女のことはもう少し先にしてもいいから、
今の楽しさに浸るべきだって勝手に思っていたし、彼女はそれを待つはずだって
勝手に解釈していた。

でも、現実はそうではなかった。

僕と彼女は一度たりとも、まともにぶつかって喧嘩をしたことがなかった。
僕はそのことに少なからず危機感を抱くようになってきていた。
「仲がいいほど・・・」という言葉を間に受けたのかもしれない。
「真意が見えない」とか「もっと真実を語ろう」とかいうことを彼女にぶつけたこともあった。
でも、何も変わらなかった。
彼女は別に今まででも十分にそうしているつもりだといった。
でも僕には理解できなかった。お互いにもっと自分を高めて、
そして、いいように変化しなければならないと思っていた。
僕には彼女が何も変わってないように思えたし、そのままでは先がない、とさえ思えた。
それは今振り返れば、僕のただのエゴでしかなかった。

僕だけが変わってしまったのかもしれない。
いいや、変わっていないのは彼女ではない、僕だったのかもしれない。

別れはあまりに突然だった。それは本当に。でも着実に。
連絡が取れなくなって、半月程が過ぎ、突然便りがあった。

メールが届いていた。

もう会えないって知らせだった。
他に好きな人が出来たって書いてあり、もうあなたに恋愛感情を抱くことはないと
書かれてあった。
ショックはあまりなかった。予感って言うものはあたるものだ。
「そうなんだろうなあ・・・」と思いつつ、「でもそんなことはないだろう」って
甘える気持ちがあった。
でも、そこに書いてあると言うことは、「紛れもない事実である」ということである。
彼女がそういうと言うことは、「それ以外にない」のだ、そう思った。
「もう連絡はしないし、取らないでほしい」と彼女は書いてあった。
僕は、至極当たり前のように彼女に連絡さえ取らなかった。

そして、すべてが終わりを迎えたのだ。
いまさら後悔はしないし、よき思い出はよき思い出として残してもいいだろう。
彼女に対して、怒りも何もなかった。後悔もしなかった。
結局のところ、彼女は僕の元から去ったし、彼女に別に好きな人が出来たとしても、
最終的にはきっと僕に原因があるのだ、と思ったのだ。
なぜそう思ったかは今も分からない。
いや、分かっているはずだ。

「彼女の中で大きな変化が起きるもっと前から、僕自身の中で大きな変化が起きていたのだ」

それだけのことである。僕は居心地のよさに、あぐらを掻いて、
彼女のことなど、もうとっくの前から、「本当に」大事である、と認識しなくなっていたのかもしれない。

でも、ことの大きさに気がついたのは、去年の秋からずいぶん時間のたった今年の初夏だった。

彼女は今年になったくらいには、もう結婚していたのだった。

それでも後悔はしなかった。でも、何かが奪われた気分はした。


そして、今、僕は自分自身をリセットする作業をしている。
元に戻るわけではない。
新たな自分を作るために。
過去を過去として、自分の糧として。

いま、ようやく僕は新しい一歩を踏み出そうとしているのである。
27歳、独身、やや遅いのかもしれないけど、まだまだいけるはずだ、きっと。



★昔の僕はこんな日々を送っておりました!★



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