ON LOTUS
DiaryINDEX|past|will
我が心の故郷とか言うと、それとなく野暮ったい感じになる。 とはいえ、原風景の一部であろうと思われる鎌倉に行って来た。 幼少時、逗子に住んでいたことがあり、鎌倉にはよく連れて行かれたらしい…。 らしい、というのは明確な記憶がないからで、幼少時の記憶というひとかたまりの混沌とした懐かしい感覚だけが頼りなわけで。頼ってみても、そんなあやふやなものだから、頼り甲斐はない。
鎌倉には、結構頻繁に出向いているつもりだったけれど、昨年はなんだかんだで結局足を運ばなかった。今年は、蓮の花を見にまた行きたいと思う。
母とそうすい氏と三人で、八幡宮から銭洗い弁天の界隈をぶらぶら。 寺社仏閣の類は、実はあまり回らず、何故か草花ばかりをじろじろと見ながら歩いた。 たぶん、梨木香歩効果である。 梨木さんの物語には、野の草花や木々が実に多く登場する。 実際に見たことのあるものもあれば、全く知らないものもある。 それがどんなものなのか分かると、楽しみ方も広がるような気がする。 読書においても実生活においても。
本日確認または捕獲(撮影)した野の花および野草は、 関東蒲公英(カントウタンポポ) 白花蒲公英(シロタンポポ)見つけて吃驚 八重葎(ヤエムグラ)細かいトゲトゲがあって、いろいろなものにくっつく。 立犬の陰嚢(タチイヌノフグリ) 常磐爆(トキワハゼ) 垣通し(カキドオシ) 仏の座(ホトケノザ)春の七草。 姫踊り子草(ヒメオドリコソウ) 白詰草(シロツメクサ)クローバーですよ。 蛇莓(ヘビイチゴ)実はまだ。花の時期ですから。 薺(ナズナ)ペンペングサですな。これも春の七草。 ドクダミ 雀の鉄砲(スズメノテッポウ) 杉菜(スギナ)つくしの後に生えてくるアレ 半夏生(ハンゲショウ)花はまだ 露草(ツユクサ)花はまだ と、だいたいこんな感じ。
小学生の野外授業みたい…。 今の小学校では、外に出て野の草花を探して名前を確認したりするのでしょうか。 教室でじっとしているのが苦手だったワタシには、大変有難く、興味深い授業だったんですがね。
そのうち、梨木香歩さんの著書『家守奇譚』に登場する植物写真館とか、 サイトに載せられたら楽しいですね。ワタシが。
|