恋愛日記



 夢。

夢を見た。
あなたと手を繋いで
なんだかふわふわ浮いているみたいで。

パステルカラーのグリーンベースの草原を
淡い色したピンクや黄色の花が踊る。
亜麻色の店を目指して道を歩いた。

あたしたちは
『しあわせになるもの』を
買いに行っているのだ。

扉を開け、店主に話すあなた。
あたしは呆っとしていた。
「…高ぇよ!」
あなたがそう呟いた所で目が覚めた。


起きたときに思ったのは、
『しあわせになるもの』ってなんだろうってこと。
隣で眠るあなたがいて、
夢で見た綺麗な風景と、
手を繋いでいたあの瞬間が
なによりも幸せなのに。
これ以上の幸せを求めるのなら
そりゃあ高い。
きっとあたしには手が届かないくらいの金額だったんだろう、と。
既に幸せなのに、
もっとと思うから、手に入らないのだと。

だからきっと、『しあわせになるもの』を買いに行ったのは、
あたしの為じゃなく
あなたの為。


とても綺麗な夢を見た。
あなたの眠る横で。

2007年02月19日(月)
初日 最新 目次 HOME