いただきます。...じゅん

 

 

キッチンはお城 - 2002年03月05日(火)

以前ちょっとばかり高給とりだったじゅん。
13歳上のまーさんより・・ちょっと多かった。
(まぁ・・地域の給与格差が大きいから仕方ないけど)
そんなわけで、なんと・・

3つも保険に入っていた。

いや、実際のところ入院したときには役に立った事もあったけど、
いまの私に3つは贅沢。
医療保険は続けたとしても、死亡保険は要らないや、ガン保険も・・・
とちょっともったいないけど解約を決断。
どちらにしても死亡は10年満期の積み立てだったから、
あとでまた契約するようだったしね。

そんなわけで、結構な現金が手元に入った。
ムダにはもちろん使う気はないんだけど・・・・・・・
ずううっと我慢していたお買い物好きの血が騒ぐ。
預けかえなどもあったし、今日は街中まで出かけた。
(札幌では中心部までいかないと「道銀」「北洋銀行」以外はない)

小さ目のホウロウのお鍋が欲しいな。
出来たら直火もokなラザニアべーカーも欲しい。
ちゃぶ台生活で腰が辛いから、小さな折り畳みテーブルも実は欲しい。
まぁ、そこまでの贅沢はしないけど(笑)

まーさんがこのあいだ醤油さしを割った。
100円ショップのを代えに使っていたけど、
とにかく1日1回は目詰まりするし、
プラスチックはべたつくとなかなかスッキリしない。
ちょっとした贅沢だ〜!と3時間吟味。
とにかく、買物を考えている時間がいい。

セラミックだけど、シリコンがついてて蓋のすっぽ抜けない醤油さし。
まーさんががさつに持っても、蓋だけ抜けて割れる事はこれでないだろう。

食器売り場でくるくる回って楽しくて。
でも、お茶碗やお皿を買ったら贅沢だと言われるのは判っているから
はなからあきらめて眺める。

食器だなに並ぶ、前の奥さんの頃からの食器が羨ましい。
幸せな気持ちでかっていただろう事が羨ましい。
私には、例え結婚しても許されない気がするから羨ましい。
まっさらな気持ちのまーさんと買物が出来ないことが、寂しい。

少しづつそれらをダンボールに詰めてしまいこんでいる。
新しいのを買える訳ではないけれど。
実家に戻った時、私はダンボールにつめきれないほどの
食材と食器とエプロンを持ちかえった。
ナイフを、スパイスを、ティーカップを。

まーさんの家に来て、私が夢中になって掃除した場所は
荒れ果てたキッチンだった。
カーペットの掃除機かけを忘れても、シンクを磨く。

食べる事と作る事と。
食べてもらう事のだいすきな私の、ここはお城だ。
ここだけは、多分特別だ。

来月また東京に戻ったら、和食器を輸送する気でいる。
なんでそんな事をするのといわれると思う。でもね。

いつかこの気持ちが、まーさんにわかってもらえますように。


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