いただきます。...じゅん

 

 

バレンタインのバラ - 2002年01月24日(木)

UOやってるんですという書き込みがあってすっかり嬉しかったじゅんです(笑)
そろそろ3年になるのですが、半年ほど前までは
1日に少なくとも3〜4時間はゲームをするほどはまってました。

現在、まーさんと同棲中の私ですが・・・・
一番最初に同棲したのは、白さん(参照)でした。
ゲームのなかで、ね(笑)

ようやく私が建てた家は、気がついたら仲間たちに気付かれず
2人で逢うための場所になってた。
1Fにはダイニングテーブル。
向き合って、私の焼いたお菓子をつまみながら笑うときもある。
2Fはベッドルームだった。

「ダブルなんだ(笑)」
「・・そだよ」

辺鄙な密林の中にある私の家。

「ここならどんなに声出しても聞こえないな(笑)」

感じない体質だと思いかけていた私に、まったくそうでない事を
たたきこんだ白さん。
私のあの時の声を大きいと、いつもからかった。

ゲームのなかでも結婚は出来なかった。
2人のリアルの生活を良く知っている仲間たちに囲まれて、
同棲している事さえ秘密だった。
それでも良かった。

時々、二人で屋上に上がってぼんやりと話してた。
ただのゲームの画面なのに、お互い隣に座るのを
いつも一瞬ためらった。
そんなところばかり似ている二人。

彼が部屋に飾ったバラの花。
「バレンタインのバラ」と呼ばれる個人の名のついたバラの花。
部屋に置いた彼の荷物。
紡ぎ車を回しながら、食事の支度を考える。
その日々はままごとよりもはかなくて、空々しいもの。
それでも楽しかった。
幸せだったかはわからない。ただ、嬉しくて楽しい日々。

リアルで二人が別れたとき。
二人にはお互い想い出以外何一つお互いに持つものはなかった。
だけど、ゲームの世界では違った。
泣きながら、彼の荷物を分けた。
全て彼に渡して、別れを告げようと思ったときに思い出した。
ベッドルームのバラの花。
慌てて2Fにかけあがって彼に花を返した。

それで、本当に最後だった。
彼の姿がかき消えてから、屋上にいった。
二人並んで語り合った場所。
ゲームなのに・ゲームなのに・ゲームなのに。

それからしばらくの記憶は無い。
ただ、私は2件目の家を手に入れて、あの家にはめったに戻らない。
バラを慌ててひきぬいた鉢もそのままのあの部屋。
それを綺麗に模様替えする勇気は今はまだないのだ。





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