Opportunity knocks
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五時を少し回った頃、ばたばたする物音で目が覚めた。 どうやらもうコドモが起きているらしい。 欠伸をかみころしながら起床。
「もう、なんでこんな早く起きるのー?」 と、コドモに文句をいう。 「だって目がさめちゃったんだもーん」とコドモ。 やれやれ。
簡単な朝食をつくって食べさせる。 コドモはお茶碗まで食べそうな勢いであっというまに食べ終え、 6時半すぎ、連れ合いと一緒に元気良くでかけていった。
ふう。台風が去った後みたい。 そんなことを思いながらゆっくり新聞を読みながら朝ご飯を食べる。 早く起きたせいで頭がまだぼんやりする。 よっぽどニ度寝しようかと思ったのだけど、せっかくの休みだし、いろいろやりたいこともあったので、我慢。眠気覚ましに熱めのシャワーをあびたら、少しはすっきりした。
ひととおり家事を済ませた頃、某ディーラーの人が車をとりにくる。 わたしが普段乗っている車ではなく、連れ合いが使っている車。 小さな欠陥が見つかったとかでリコールになったらしい。 もちろん無料で直してもらう。 夕方くらいに持ってきてもらうようお願いする。
いつも乗ってる車で、図書館へ行く。 今度の試験のための資料として「短歌の世界」という本と「作品で読む近代詩史」という本をかりた。 あと(試験が終わるまでは読めないけど)「女たちの遠い夏」カズオ・イシグロ、「死をポケットに入れて」チャールズ・ブコウスキー、も一緒に借りる。 カズオ・イシグロは先日「日の名残り」を読み終わったばかり。 「日の名残り」が彼にとっての母国であるイギリスへのオマージュのような小説だとすると、「女たちの遠い夏」は、自分のルーツである日本という国への思いを小説という形で封印したような小説。 カズオ・イシグロは5歳の時に日本を離れて以来ずっと英国暮らしで、教育も英国で受けたため、日本語はほとんど読み書きできないらしい。比較文学に興味のあるわたしとしてはかなり惹かれる作家である。前回の「日の名残り」と比べてどんな感想を持つのか、すごく楽しみ。 チャールズ・ブコウスキーは、ページをめくった時点で読んでみたくなった。 これも読むのが楽しみ。 パキラさんじゃないけど読みたい本がいっぱい。ザクロさんにすすめてもらった本も読みたいし・・・あーすらすら本を読めるほどタフな頭脳だったらなあ。。 なんてことを考えながら図書館をあとにする。
モスバーガーでご飯をたべたあと、映画館へ。先週見逃してしまった「Dolls」を 見る。北野映画はみたことがなかった。暴力的なイメージがあったからというのもあるのだけど、なんで敬遠していたのか自分でもよくわからない。 「Dolls」、すごく良かった。死生観みたいなものがくまなく表現されていたし、 溜息がでるほど映像が美しかった。ふたりが歩き続けるところは、最初少し戸惑ったけど、現実を忘れてからは無心に見ることができたように思う。 最後のシーンが今だ目に焼きついている。 わたしたちはしょせん、想念で操られる人形みたいな存在なのかもしれない。想念がなくなれば、動くことができなくなる。最後に人を突き動かすものはいったいなんなんだろう・・・そんなこを考えた。 映画を見終わった後買い物にいったのだけど、そうとうぼんやりしていたらしく 買ったものをレジにおいたまま行こうとして店員さんに、「おきゃくさーん・・」なんて呼びとめられ、なおかつ車を止めた場所を忘れて、しばらくうろうろ歩き回ることになってしまった。 それくらい後をひく映画だった。
なんとか車を運転して自宅に戻る。 さて、夕食をつくろうか、としたくにとりかかろうとしたら、連れ合いからメールが入った。コドモもいないし今日は外でメシを食おう、とのこと。 7時ごろ帰宅した連れ合いと一緒に、天麩羅がおいしい懐石料理の店に行く。 食べながら連れ合いは今日の出来事や、学校のこと生徒の事など話す。わたしはいつものごとく(時々はコメントを返すが)相槌を打つ。わたしと連れ合いはいつもこうだ。連れ合いが怒涛のごとくしゃべり、わたしがそれを聴く。こうやって話をきいてあげることで、わたしは連れ合いに必要とされてるんだなということを感じるわけだけど、喋る相手(つまりわたし)がいなかったらこの人はいったいどうなってしまうのだろう、と思う。結構たいへんなことになるのに違いない。 もっとわたしという存在に感謝しなさいよね、と内心思いながら夕食をたべた。
夕食後、ちょっと気のきいたBARへいく。 連れ合いはオールド・セントニック(バーボン)をソーダでわったもの、わたしはカシスをソーダでわったものを頼む。なかなか正統的なBARであるらしく、ウィスキーの種類もかなりある。シングル・モルトだけでも30くらいの種類があり、5年もの、8年もの、15年ものといった感じでよく揃っている。アイラとかマッカランとかタリスカーとか、愛好者が好みそうな銘柄もひととおりある。磯の香りがするというウィスキー、思わず飲んでみたくなったけど、酔っ払うのはまずいので次の機会にすることにした。
酔ってないけど、調べれば当然アルコールが検出されるだろうということで、パトカーの入れないような脇道をゆっくり走って家に帰る。 自宅にもどってゆっくりお風呂に入り、体をあたためる。 お風呂からあがると連れ合いはもうすでに寝ていた。 少し勉強をしてから眠りにつく。 布団に入る前に、なんとなくコドモの部屋にいってみた。 静かだった。明日には帰ってくるというのがあるから、今日1日静かな時間をたのしめた。もしそうじゃなかったら、寂しくてたぶんたえられないだろうと思う。
今頃はぐっすり眠ってるんだろうか、それとも友達と遅くまで好きな女の子の話しだとかしてるんだろうか、枕投げなんかして先生に起こられるんじゃないだろうか、そんなことを考えながら眠った。
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