Opportunity knocks
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2002年09月13日(金) 暗い夜に響き渡る

夜11時40分頃、わたしは布団の中で小さな灯りをつけて本を読んでいた。

何かの気配を感じてふと頭を上げた瞬間、外でものすごく大きな音がした。
何ともいえない音だった。言葉にしようとすると嘘になってしまうようなそんな音だった。その時は分からなかったのだけど、それは人が(マンションの14階から飛び降りて)地面に激突した音だった。
30分ほどたってから、救急車やパトカーがサイレンを鳴らしてやってきた。
その時点で、人が飛び降りたのだということが反射的に分かった。

若い女の人だったそうだ。22歳。黒い喪服を着て14階の踊り場から飛び降り自殺した。踊り場には彼女が書いた遺書らしいものと靴が、並べて置かれてあったとのこと。これで、4人目である。わたしがここに住みはじめてから4人もの人が、最上階の踊り場から飛び降りた。正直言ってあんまり気持の良いものではない。地面に落ちた時のあの何とも言えない音がまだ耳に残っている。

いつも何気なくすれ違っていた人だったと思う。もしかしておはようございます、だとか、おやすみなさい、だとか、挨拶だって交わしていたかもしれない。

死を選ぶには選ぶなりの理由がその人にはあったのだろうと思う。
でも、それでも・・・・。何で死ななくてはいけなかったのだろう。

何とも言い難い気持がした。








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