Opportunity knocks
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| 2002年08月12日(月) |
夏の京都、講義、ユースホステル |
夏季スクーリングの初日、前夜ぐっすり寝たにもかかわらず異常に眠い目をこすりながら駅へと向かう。今回は前回の冬季スクーリングとは違い長丁場なので、荷物も多い。大きなリュックを背負いよろけながら新幹線に乗車した。 外の景色は冬とは違って当たり前のことながら明るい。まさに夏の日の朝って感じ。きらきらと鮮やかにそそぐ日の光をぼんやり眺めながらしばしうとうとする。
7時50分。京都着。酷暑だろうと覚悟していたのだけど、朝方雨が降っていたらしく思いのほか涼しい風が吹いていた。市バスに乗って大学までいく。 大学に着いて、講義のある教室へと向かう。今日から3日間、講義は午前のみ。 京都の歴史と文化について勉強する。初日は祇園祭について。 講義の先生は、現在、京都大学大学院・環境学研究科博士過程で勉強されているI先生。 研究テーマは愛宕山信仰の歴史民俗学研究とのこと。赤い縁のメガネが良く似合う、とても知的で大人の雰囲気のある先生。京都の祇園祭について講義が進んでいった。 京都の祇園祭は正式には祇園御霊会といって、八坂神社の祭礼である。実際に見たことは無いけれど、十一基の山鉾が巡行する華やかな祭りらしい。祇園祭に関するビデオを見たり、テキストの説明を受けたりしてその日の講義は終わった。 学食でお昼をすませ、とにかく荷物を置きに宇多野にあるユースホステルに向かう。大学から金閣寺、竜安寺わきを抜け、立命館大学の前を通っておよそ20分くらいのところだった。 蝉の声がこだまするような山奥。バス停を降りて坂道を少し登ると、建物が見えてきた。ふーむ。何とも形容しがたい建物。旅館、でもないしホテル、でもないし・・合宿所、ちょっとくたびれた保養所といった感じがいちばん近い。チェックインは3時からということなので、荷物を階段下の倉庫のような部屋に預ける。中にはボストンバックやらスーツケースやら、ダンボールやらが所狭しと置かれていた。
荷物を置いて身軽になったので、さっそく市バスに乗って出掛けることにした。 前回のスクーリングではほとんどゆっくり京都をみてまわることができなかったので、今回はこころゆくまでみてまわるつもりだった。 とりあえず、16日に連れ合いとコドモと一緒に泊まる三条の辺りにいってみた。 三条、四条あたりはかなりの繁華街で人の数もかなり多い。旅館は鴨川沿いに立っていて、歩いていこうと思えば祇園も清水寺にもいけるなかなかのロケーションだった。鴨川沿いの遊歩道を、如意ヶ嶽の大文字を眺めたりしながら祇園方面までぶらぶらと歩く。山鉾が巡行する通りをテキストを見ながら確認したり、ここが姉小路で・・ここが烏丸通りか・・なんてぶつぶついいながら歩いたのだけど、すごく楽しかった。通りの名前や市バスのバス停の名前などを見て歩くだけでもかなり楽しめるところなのだ。そうこうしているうちに夕方になったので、良い感じのお蕎麦屋に入って、ニシン蕎麦をたべた。美味しかった。
早めの夕食の後、夕暮の京都の街をぼんやり眺めながら、市バスを乗り継いでユースホステルへ向かった。
6時半、ユースホステルに到着。荷物を持って教えられた部屋に入った。部屋には嵯峨だとか、大原だとか、嵐山だとか、貴船だとかいう名前がつけられていて、わたしの部屋は朱雀という名前だった。 部屋には誰もいなかった。十帖くらいの部屋の両側に2段ベッドが縦にふたつあり、それぞれすでに誰かが使っているようだった。空いているのは窓側の上のベッドだけだったので仕方なくそこに荷物を運んだ。上から下を見てみると結構高い。二段ベッドが4つあるので、ひと部屋に8人もの人が泊まることになる。ちょっと神経のこまやかな人にはきつい環境かもしれない。わたしは結構なんでもすぐ適応してしまうタイプなのでわりと平気といえば平気なのだけど。
荷物を整理しているうちに、同じ部屋の人がどやどやという音とともに帰ってきた。どうやらここの部屋の人は、わたしと同じようにスクーリングを受けにきたひとが多いらしい。おたがいに自己紹介をする。教育学部のTさんに専門課程で養護教諭の免許を取るのだというAさん、社会福祉学部のEさん、文学部中国語学科のMさん。お互いの学部の話で盛りあがる。ひとしきり話した後、お風呂に入りにいく。かなりの人数が泊まっているのだけど、お風呂場はかなりせまかった。韓国語、英語、日本語なんかが元気に飛び交うなか、およそ5分で入浴を終えた。お風呂を出て部屋に帰ろうとしたら、階段の踊り場の高窓から月がでているのが見えた。まだ少し明るさが残っている空に、マグリットの絵にかかれているようなシュールな三日月が浮かんでいる。綺麗な月だった。
部屋に戻って教育学部のTさんと今日の講義について話した。Tさんとわたしは同じ、京都の歴史と文化の講義をとっているのだけど、担当教員が違うので講義内容が全く違う。同じことを学んでも、教えてくれる先生が違うとこんなにも内容に違いがでてくるんだなと思うと面白かった。 社会学部のEさんが、京都のお祭りやら文化を勉強するなんて良いなあ、とうらやましそうに言う。Eさんは短大からの編入で、専門科目のみ勉強しているので教養科目や共通科目を受けなくてもいいのだ。今日勉強したことをEさんが聞きたがったのでかいつまんで話す。いろんなことを話せて楽しかった。 Eさんは7月の終わりからずっとユースホステルに滞在していて、大きなダンボール箱2つ分の食料を実家から送ってもらって自炊している。すごくまじめな勉強家なんだけど、がり勉タイプではなくて世の中のいろんなことに旺盛な好奇心を持っている感じの素敵な人である。現在、横浜の川崎市に住んでいるのだそう。川崎市といえばKさんの住んでいるところだなあ、と思っていろいろ訊いてみた。 良いところだよと彼女はいっていた。いつかいってみたいなと思う。
消灯時間(なんてものがあるのですちゃんと)が過ぎたので、電気を切って2段ベッドにもぐりこんだ。もっと起きていたかったけど、朝から異常な睡魔に襲われ続けていたのでもう限界だった。ぐっすり夢もみずに眠った。長い1日だった。
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