Opportunity knocks
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| 2002年06月17日(月) |
R・カーヴァーについておもうこと |
R・カーヴァーの「頼むから静かにしてくれ」を読む。 仕事がない飲んだくれ亭主、ぱっとしないレストランで働いているウェイトレス、 家庭崩壊している家の子供、ホワイトカラーを夢見るしがない夫婦、 そんな人たちが送っている、何気なくて少し切ない日常をカーヴァーは淡々と書いている。 物語的に何らかの飛躍があるわけでもない。 登場人物はどこへもいかない。 自分たちをとりまく世界の中で、限定された世界の中で生きている。 カーヴァーはそんな人たちのことを、ただ書きたかったのかもしれない。 そんな人たちの中に自分の一部を見ていたのかもしれない。 そんな率直さを文章のなかに感じた。
わたしはカーヴァーの文章をそうやって客観的に読むことができなくて、 今まで結構遠ざかっていたのだけど、今になってやっとすんなり読めるようになってきたように思う。少しずつほかの作品も読んでいこうと思っている。
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