Opportunity knocks
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今日は雛祭り。 歩いて10分足らずのところに住んでいる義母(連れ合いの母)から 電話がかかってきた。美味しいお菓子があるからお茶のみにおいでという お誘いの電話だった。 義母は美味しいものに目がない。 よって義母が買うものはお茶であれ、お菓子であれ、何であれ まず不味いということがない。遠慮なくご馳走になりに行った。
義母は連れ合い(つまり私の連れ合いの父)をなくしてから30年あまり、 今の家でずっと1人暮しをしている。まあ歩いて10分足らずのところに 息子もヨメもマゴもいるのだから、寂しいという事はないと思う。 それどころか独居ライフを満喫しているといってもいい。 誰にも気がねすることのない自由な生活を送っている。
家にいくと、思ったとおりあちこちに雛飾りがかざってある。 実は義母はかなりの人形フリークで、家中にありとあらゆる人形が 所狭しとひしめきあっている。自分で買ったもの、人から貰ったもの、 子ども時分からずっと大切にしてあるものなどなど数え切れない。 中には時の洗礼を受けて、かなり凄みの増した人形(日本人形)もある。 恐ろしさのあまりいつもその人形から目をそらしているのだが、 義母は可愛い可愛いといってすごく大切にしている。(かなり怖いシロモノ)
当然のことながら、雛飾りもかなりある。小さいものから大きなものまで 全部数えると100個近くあるのではないだろうか。 千代紙で作ったものや有田焼のもの、ぬいぐるみみたいなものや ガラス製のものなど、ありとあらゆる雛かざりがある。 わたしやコドモがプレゼントしたものも幾つかある。
義母は年だけみるとかなり高齢なのだが、いまだに車の運転をし、仕事も持ち 毎日の化粧をかかすことがないといった感じで、楽しく気侭な生活を送っている。 日本舞踊、三味線、琴、といった芸事も一通り嗜み、 その昔はダンスホールなんかも経営していた。 (今住んでいる家はその時に稼いだお金で建てたらしい)
マゴ(わたしのコドモ)を猫かわいがりするのが少し難だが、 1人で平和に生活してくれているので、私にとってはかなり助かる姑さんである。
お茶を飲んで、世間話をして帰ってきた。
女だけのちょっとした雛祭りだった。
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