寒い1日だった。灰色で冷たそうな雲が空を覆っていた。雪が降ってきそうな空模様。北国育ちのせいか、今日みたいな空模様や雪が降る光景はわたしにとって特別なものである。あと冬の最中の雷も。子どもの頃、当たり前にみていた風景。雪が降りしきる中にとどろく雷鳴や、雪の重みに耐えきれず、木がきしむ音。今はそんな風景から遠く離れてしまっている。だからこそ、心が揺り動かされるのかもしれない。