このところ、トースターの調子がすこぶる悪い。その放つ熱は日々弱まり、今にも息絶えそう。かと思えば今までにないほどの熱量でパンを丸焦げにしてみたり。いずれにせよ、トースターとしての使命を果たせなくなる日は、近い将来、訪れるのであろうことは明白であった。
もちろん私はこうなることを見越して先手を打っておいた。Pascoの超熟トースターのプレゼントに応募しておいたのだ。しかし、今となってはそれが仇となってしまった。というのも、どうやら「近い将来」というのが、思ったよりも早くやってきたようなのだ。
私の今までの人生の経験からして、十中八九、Pascoのトースターは当たらないのだと思う。期待すればしただけ、当たらないのだと思う。しかしそんな私にも当たる可能性がないわけではない。もし万が一、当たるとするならば、それは新しいトースターを購入した後のことであろう。
そんなわけで、落選が決定的になるまでは新しいトースターを買うわけにもいかず、明日からしばらくの間は、生パン生活が続くのだと思う。
シュガウェーブ 卯瑠寅