TOI,TOI,TOI!
あけましておめでとうでございます。 オペラでの最後のDienst(仕事)、後宮からの誘拐を弾き終えたあと、友人宅に直行、マイン川の橋の上で年を明けました。 あの、爆竹を投げる若者達、まじでたちが悪い。身の危険を感じた。
0時の瞬間に皆でいっせいにロケット花火や打ち上げ花火(個人で用意したやつね)をあげる、というこれは、ドイツの習慣?それともヨーロッパ全体?
真っ暗な中、二人こぎボートを橋の上から発見したときは、びっくり。 で、その人たちは更にボートの上からも花火を打ち上げていた。斜めに飛んですぐ川に落ちたので一瞬だったけど。こう、刺激が欲しい年頃なんだろうけど、ね。
昨日で仕事納め。オペラの世界を知ることができて、ほぼ毎日仕事あって、ますますのめりこみそうになってた時にいきなり明日からこない、というのはけっこう寂しいものがある。でも、契約は契約。卒業して就職活動するためには、ダラダラと続けるのもよくない。というわけで、明日からまた学生だ。
仲良くなったビオラ奏者が言っていたことで印象的だったのは、 「オペラは中毒になるだろ?」 という一言。それだ。と思った。中毒。 「シンフォニーオケや放送オケのやつらは一生この醍醐味を知らないのだ。ハッハッハ」と高笑いしていた(ちなみにホモ)。
私がよく知ることになったシンフォニーオケとオペラ座 バンベルク響とフランクフルトオペラ座 この二つのオケは私に両方に両方のよさがあることを見せてくれた。
バンベルクは団員のプライドもとても高く、それがプラスに作用している。オケとして絶対的なレベルはいつも保つ。指揮者がよければ更に本領を発揮する。
オペラハウスのオケピットでは舞台に背中を向けて座っているので、指揮者の責任は大きい。オペラの団員に個々のプライドは、皆無。個を主張してたらあっという間に置いてかれる。指揮者にグーッと皆でついていくあの運動神経全開でいく感じ、あれが醍醐味だ。 指揮者が下手だと皆もやる気がなくなり、やる気がない時ははっきり言ってひどい。その代わり、ノリノリなときのあのなんともいえないスイング感、あれはシンフォニーオケでは味わえない。
≪ ≫
|