TOI,TOI,TOI!
コンサート会場はアルテンシュタットという小さな町の教会。
フランクフルトから車で数十分、見渡す限り緑、緑、緑!若葉の季節って一年の中でも一番最高!
プログラムは
ヘンデル:オペラ『ロドリーゴ』序曲 モーツァルト:オペラ『魔笛』よりアリア ハイドン:オラトリオ『四季』よりレチタティーヴォとアリア ヴィヴァルディ:『四季』
オケはフランクフルトオペラの団員。 始めの3曲は彼らにとっては慣れた分野だ。 アリアを歌った歌手はフランクフルトオペラのバス歌手。
そしてトリに私の四季。 私はほかの曲も全部弾くことになっていたので、できれば先に終わらせたかったんだけど、直前に知ったプログラムを見たら、歌が先。
ゲネプロが終わった後、通奏低音のチェリストに「オケを気にかけることなくお客さんに向かって伸び伸びやっていいぞ」と言われ、合図を出すことばかり頭にあったので楽になった。
本番は本当に心の底から楽しかった。 どうせ10日間しか練習してないし、と開き直っていたので緊張はしなかった。でも集中力はあった。 この曲だけは誰でも知ってると思うけど、知られているだけあってよくできてるなーって思った。名曲っていうのはやっぱりいい曲なんだな、と。 何より、弾いている方も聞いているほうも、楽しい。面白い。
有名な曲っていうのはやっぱりお客さんの受けもよくって、もう地元のお客さんたちは大喜び。立ち上がって拍手してくれた人もいっぱいいた。
10日間で一曲仕上げるなんていうのは初めての体験だったけど、屋根裏に缶詰になって集中してさらったのは本当にいい経験になった。おまけにお客さんにもオケの人たちからも祝福された。やってよかった。 これからも勇気を持って、やれそうなことはなんでもやってみよう、と思った。
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