TOI,TOI,TOI!
大学時代の友達(♀)と、空港で約1年半ぶりの再会。 感動のあまり、目からは大粒の涙が・・・! ひしと抱きあって、再会の喜びを分かち合い・・・
・・うそ。 実際に目の前にすると、1年半という時間はあまり感じなかったな。 見た目はあんまり変わってないし。
あそびにきなよ〜と前から言っていたんだけど、 グラマから帰ってきたらメールが入っていて、 「ねえ、休みができたから遊びにいっていい?」 わりと急に決まった、今回の来独。
我が新アパートに到着し、スーツケースを開くと、私へのおみやげがスーツケースの半分ぐらいを占めてた。
・ミシェルクランの黒いジャケット ・パジャマ(この前フランスのホテルに忘れたと言ったら買ってきてくれた) ・下着上下3セット(サイズを言って頼んであった。お金を払うつもりで言ったのに、プレゼントしてくれた) ・おせんべい
・・・もらいすぎだなぁ。社会人になりたてで給料も少ないのに。
次の日はハラトモサンが置いていったテレビなどの荷物を取りにいくのに付き合ってもらい、20日朝、フュッセンへ。 ヨーロッパバスという観光バスがあるんだけど、それに乗ってフランクフルトからフュッセンまで行ける。ロマンチック街道という観光ルートを通って。 私も初めてだったのだが、なんとバスが待てど暮らせどやってこなくて、 旅行会社の窓口で聞くと、5月からバス停が変わったという。そしてそのバスはもちろん定時に行ってしまったわよ、と。 え〜い、ちきしょ〜う。早起きしたのに〜。
しょうがないから電車で行くことにし、バスは帰りのルートで使うことにした。
ルートヴィヒ2世が巨額の費用をつぎ込んでつくった城 『ノイシュヴァンシュタイン城』 とっても有名なお城で、写真ではあちこちで見かけたことがあるけど本物は初めて。 作曲家のワーグナーが大好きだったルートヴィヒ2世は、城のあちこちにオペラの名場面を壁画に書かせていたり、城の名もローエングリンの白鳥伝説に由来するとか。 ちなみに私は今のところワーグナーは好きになれません。 でも熱狂的に好きな人って日本にもこっちにもたくさんいますね。 カッセルの指揮者は、熱狂的ワーグナー狂だった。 男性に多いような気がしますが、気のせいでしょうか。
城へ歩いて登る坂の途中から、雨が降り出し、 ぐったり疲れた。 もうだめーと思った頃、目の前に突然現れた城は、でかすぎて至近距離すぎてなんだかよくわかんなかった。 観光客は、30人ぐらいずつのグループに分けられ、ガイドが英語で案内してくれる。 偶然、日本の団体客と一緒になった・・・。
ガイドが話しているときに、英語が分からないからって好き勝手にしゃべるなーーーー!!説明が聞こえないんだよぉ! ほかのいろんな国の観光客やドイツ人に、何度も「シー!」とやられても、へっちゃら。信じられない。 「また怒られちゃったわ〜」とか、でかい声で言うなぁ! 私は同じ日本人としてめちゃくちゃ恥ずかしかった。 私も思いっきり「シー!!」とやってやったけどね。 私はこいつらと一緒じゃないよというアピール。 ああ本当に。同じ日本人として恥ずかしい。
城は、やはり私は外から見るのがいい。ちょっと遠くからね。 坂を下りてきてバス停でバスを待ってるときに霧が晴れて城が見えて、それが一番きれいだった。 霧がかかってるのも幻想的でなかなかよかったです。
その日はユースホステルに泊まり、21日は観光バスで『ロマンチック街道』観光。 天気が悪いせいか、バスはがらがらだった。 ドイツ人のおばあちゃん一人を除いて、あとは日本人の若者。私達入れて5人。 日本人の観光客の多さには改めて驚く。 バスの運転手ギュンターは愉快な人で、フランクフルトに着くまでずっと楽しかった。
おばあちゃんが通路を挟んで隣の席に座ってきたので、 いろいろしゃべった。このおばあちゃんは、このバスで周るネルトリンゲンというところに住んでいるという。 バスは見所ごとに10分〜15分停車する。おばあちゃんはトイレ以外はバスから降りなかった。観光客じゃないからね。
いろいろ周った中で、ネルトリンゲンはとてもよかった。ほぼ円形の町は、1500万年前に隕石が落下してできたリース盆地だそうだ。つまりクレーターってことだ。 ほぼ完全な形で残された城壁がぐるっと旧市街を囲っている。中世そのままのかわいい町だ。 円の真ん中に15世紀に建てられた教会があって、その塔(89.9m)に登った。 15分しかないから大変だったんだけど。 かなり息切れしながら(筋肉痛は3日ぐらい続いた)階段を上りきると、円形の町が一望できて、最高の眺め! 円の外は濃い緑、薄い緑の畑が広がり、円の中は、全ての建物の屋根が朱色のとんがった三角屋根で、色のコントラストがきれい。
ほかの日本人の方達はローテンブルクでバスを降りた。フランクフルトまで、貸切状態。 「カメラ持ってる?」 とギュンター。 何でそんなこと聞くんだろうと思ってたら、しばらくしてバスが止まった。後ろを振り向くと、中世の宝珠ローテンブルクの町がこんもりとした緑の丘の上に。絵になる眺め! そこでギュンターは、私達二人の写真を撮ってくれた。 これは、人数が多かったら出来ないサービスだろうね。ダンケギュンター!
「今日はヴュルツブルクに寄らないで直接フランクフルトに行ってもいいか?そしたら、ちょっと早く着くからさ」 とギュンター。私達もその方がいいので「JA」 なんでもありだね〜。ギュンターは更にご機嫌になっちゃった。
「ここが最後だよ」とバスが止まった場所は、Herrgottkirche(ヘルゴット教会)。 ここは、非常に印象に残っている。 リーメンシュナイダーという彫刻家による、『聖母マリアの昇天』の祭壇。 天使に囲まれて天に昇ってゆくマリア、その下には十二使徒が彫られている。 しばらくの間、目が離せなかった。圧倒されて。
途中からは天気もよくなって、観光バスのドライブもなかなかだった。 観光バスって、窓が開かないのが残念だけどね。 そういえばバス酔いもなかったな。ギュンターの運転が上手かったんだ。
次の日は、リューデスハイムというところに行った。 ここは、19日にテレビを運ぶのにタクシーを使ったんだけど、そのときの運ちゃんのオススメ。 ちなみにその運ちゃん、最高だった。荷物を運ぶのを両方のアパートで手伝ってくれて、超感激したのでチップをはずもうと思って考えてたら、 「チップはいらないよ。自分が進んでやったんだから」 って言ってくれたの。 世の中にはいい人もいるもんだね。
ライン川のリューデスハイムは、ここから電車で1時間もかからなかった。近い。 ゴンドラリフトに乗って、展望台に登るのが、すっごい気持ちよかった。 一面に広がるぶどう畑の上を、2人乗りのゴンドラで登ってゆく。 すれ違う下りのゴンドラから、「ハロー」と挨拶される。 なるほどと思って自分からどんどんハローを言ってたら、みんな返してくれるので楽しくなった。
次の日行った、バートホンブルクは、フランクフルトの隣町で、ここからうちの学校に通っている人もいるぐらい、近い。 クアパークをぶらぶら散歩しただけ。 噴水がいくつもあり、池もあり、バラの花壇あり、ぼーっとできる広い原っぱがあり、気持ちよかった。 帰りに、クレープを買って食べた。
さてと・・・・
遊んでリフレッシュしたので、明日から頑張って練習しないと!
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