TOI,TOI,TOI!
昨日、Kのディプロム試験だった。
昨日は、学校のグローサーザール(大ホール)にて、リサイタル形式の試験。 3週間後に、今度は非公開でコンチェルト2曲と、オーケスターシュテレ8曲(オケスタ)と初見の試験がある。
昨日のプログラムは、 バッハ;バイオリンと通奏低音のためのソナタ バロックバイオリンとバロックチェロとチェンバロのトリオソナタ。
バチェビッツ;「カプリス」 バイオリンソロ曲。現代曲。
ベートーベン;バイオリンとピアノのためのソナタ。op.96。
バルトーク;「コントラスト」 クラリネット、ピアノ、バイオリンのための室内楽曲。
リサイタルプログラムを組む際の条件は、 異なる時代から選ぶこと。室内楽を1曲含むこと。というもの。
これを満たしつつ、こんなに盛りだくさんな内容にしたK。 いろんな人が入れ替わり立ち代り舞台に登場して、なんかガラコンサートみたい。 試験っぽくなくて、面白くて、Kらしい。 ―Kと、その仲間たち―・・・とでも副題をつけたい感じ。
私は、譜めくりスト。ついでにステマネも(イス、譜面台のセッティング)。
ピアノのソンニョ(韓国人)は、ピアニストに譜めくりされるのが嫌なんだって。まあ分かるけどさ。 レッスンで一度譜めくりしてあげたら、 「本番もやってくれるの?」 とソンニョ。私はちゃんと客席でKの演奏を聴きたいから、 「やだ。」 と言ってやったのだが・・・。
なんか結局やるはめになってしまった。
お客さんは大満足のようだった。 本当にいい演奏会だった。あ、試験だった。
弾き終わったKは、満足そうだった。いい顔していた。 皆から祝福され、笑顔がキラキラしていた。
私はこの試験を受けないのだと思うと、うらやましい気持ちでいっぱいになった。 ああやって・・・ここで数年間勉強した成果を、こういう形で(皆の前に)出す機会があるのって、やっぱりいいなあ。
何で私だけ?私って不幸?? と、”悲劇のヒロイン思考”にはまりかける。 半年も経ってるのに、なさけないことに、未だにしょっちゅうはまりそうになる。 いかん、いかん。考えてもしょうがないことだ。と、そのたび振り払おうとするんだけど・・・。
しょうがない。何度も思ったけどまた思った。そう思うしかないもの。
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