TOI,TOI,TOI!


2001年12月24日(月) 批評できないとだめですか??

22日、今日とパーティが続いた。まだ29日、31日と続く。
すべて日本人宅に日本人だけ集まってやるパーティ。

私は「あの人の(演奏の)こういうトコ良くないね。」という話題は好きではない。人のふり見てわがふり直すということはもちろんある。けど、それを本人のいないところで話のネタにされたら自分だったらヤダから、人にもしないように気をつけている。

私は「あの人のこういうトコ、良いトコだな。」といつもいいところを探して聴きたいと思っている。アラサガシをすることしか考えないと、その人の音楽を聴いてあげられないし、こっちも楽しくない。
人前で弾く時はどんなときでも、その曲をお客さんと一緒になって楽しみたいし、いっしょに何かを感じたい。

人の欠点を見つけることには、あまり興味がない。良いトコを見つけることのほうに、私はよっぽど興味がある。自分の演奏を人にそう聴いて欲しいというのが本音かも知れない。でも、いいなぁそれ!と憧れるエネルギーってすごく強い。

この日記にも何度も書いたように、私はKの演奏が好きだ。本人にもしょっちゅうそう言ってきた。でも、ほかの人にも誰にでも褒めまくっている、という印象を与えてしまっているらしい。みんなにいいカオして、八方美人な奴、と。

人の(欠点も含めて)『批評』ができるかということは、そんなに大事か?
どうしてそんなに評論家みたいなこと話したがるんだ?
意見が言えないと「はっきり言わない典型的日本人」みたいに思われてるようだし。
ドイツ人は確かに、何でもはっきり言う。でも、それでうまくまわっている。
相手を思いやる気持ちをちゃんと持ったうえで、はっきり言ったほうがよければ、はっきり言う。ドイツ人もいろいろいるけど、そういう優しさを持った人もたくさんいる。だけど、ドイツ人の真似をした(影響されたと言った方がいいかな)結果、相手を思いやる気持ちまで忘れてしまった日本人もたくさんいる。と思う。


  
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