シネマ*マシンガン
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2005年04月04日(月) |
【海の上のピアニスト】ファンタジーに徹するか否か |
【ネタばれ注意】
ティム・ロスの演技よかったです。 エンニオ・モリコーネの音楽、よかったです。 船酔いのエピソード、愛しかけた女性のエピソード、対決、おもしろかったです。 1900は言ってみれば誕生から最後まで、疑問符だらけの人生なわけですが、それを すっと手渡すさりげなさに満ちた演出は好印象でした。
んだけど、ラストに近づくにつれて、強行に着陸していくような、無理くりなところが 露になってきて、なんだかテンションが落ちてしまった。1900の最後を見届けさせる 必要はなかったのでは? わからないままにしておいたほうがよかったんじゃないでしょうか。話のオチをつけさせ るために必要だったんだろうとは理解できますが。廃船に居座り続けた、っていうのは かなり無理な話だし、実体か霊体かあいまいな存在にしてあるならまだ、ファンタジーの 余地があったんですけどね。やけに現実的なしめくくりにはちょっと気をそがれました。
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