シネマ*マシンガン
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2003年12月20日(土) |
【ファム・ファタール】(自分の)運命を変える女 |
※ネタバレ注意!
あいかわらずヒッチコックを意識した(のか?)映像の幾多の仕掛けはいいとして、 ラストのどんでん返しはお口直しのつもりだろうか。「デジャヴュを表現した映画」 には見えないぞデ・パルマ監督。話が当初の目的からどんどん逸れていっているよう に感じつつ、強引に見させられてしまったような映画。
「運命の女」って、関わると運命が変わってしまうようなカリスマチックな女性に使 われる言葉だと思うのだけど、これは自分の運命を自分の手で変える女なので、ちょっ と違うかなあ…と思ってしまった。確かに周囲の人間の運命は変わったのかもしれな いが、それは話の中心に据えられていないし、はっきりいって悪者の雑魚の運命がど ーなろーといいじゃないの。ばたばたと付け加えられる種明かしにはかえって興醒め だった。
主演のレベッカ・ローミン=ステイモスからはカリスマの匂いは感じられません。展 開も、ミステリアスというよりは振り回しているだけで全然シビれないんだよなあ。 うりふたつの女とか、飛行機の隣の席とか、あまりにもご都合的な部分もちょっとなあ。 カメラワークは大変よかったと思います。それで飽きずに最後まで見れたという感じ。
ブライアン・デ・パルマ好きへのお薦め度 ★★★
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