水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2016年09月14日(水) 奥田英朗『ここが青山(せいざん)』

「人間到る処青山在り」──「じんかんいたるところせいざんあり」
「人間(じんかん)」は世の中のことで、「青山(せいざん)」は墓場のこと。

「世の中、どこにでも骨を埋める場所がある」
つまり、どこへ行っても、やりがいのある事を見つけられるし、自分のいる場所が終の棲家になる──ということなのです。

奥田英朗『ここが青山』を読み終えて、ほっこり。
いい話です。

会社の倒産で失業した夫に代わり、専業主婦だった妻が働きに出ます。
主夫となり、幼稚園児の息子の世話に奮闘する夫は、家事と育児をする日常の中に、日々、新しい喜びを見つけていきます。

妻も夫も明るく前向き。
こういう両親なら、息子も明るくて優しい子に育ちますよ。
サッと夫婦の持ち場を逆転させたふたりに拍手!
切り替えは早い方が良い。どんなことも。



水野はるか |MAIL
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