水野の図書室
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2016年08月04日(木) 有栖川有栖『書く機械(ライティング・マシン)』

自薦のどんでん返しが『書く機械(ライティング・マシン)』なのは、意外。
有栖川有栖なら、もっと他にラストでアッと驚く作品があるのでは……。

「作家小説」(幻冬舎文庫・2004年)所収の作品を「自薦THEどんでん返し」(双葉文庫・2016年)で読んだせいか、違和感があるのです。
人工知能が小説を書く日が近いといわれる今、非常にアナログ的な機械のお話しは、タイトルに期待し過ぎたせいか、何だか、肩透かしを食らったような。

それでも、場面を想像させる有栖川有栖は凄いし、作家って、本当に大変な職業だと思います。
ハラハラしました。

同じタイトルで、全く違う世界を見せてほしい。


水野はるか |MAIL
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