水野の図書室
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2004年08月06日(金) 村上龍『シャトー・マルゴー』

ご存知、ヘミングウェイが愛したワイン、シャトー・マルゴーです。
渡辺淳一の『失楽園』では、心中するふたりが最後に口うつしで・・。
ワイン通でなくても、名前だけは知っている人も多いのでは。

『シャトー・マルゴー』は、如何にも気取った村上龍ワールドですね。
このワインへの情熱がネトネト伝わってきて、目だけで酔いそう。
なんだか、クラクラしてきます。

ワインをモチーフにしたものなら、北方謙三の『チーズに合うワイン』
(「贅沢な失恋」収録、角川文庫、2002.03.28記)も良かったですよ。
主人公のチーズの食べ方が、すごくカッコいいのが印象的でした。

「贅沢な失恋」は7編の短編集で、村上龍の『マナハウス』から始まります。
あのときは、よくわからなかった『マナハウス』。『シャトー・マルゴー』
に酔った勢いで、もう一度読みたくなりました。


水野はるか |MAIL
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