水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2004年05月08日(土) 小池真理子『一人芝居』

ミステリーアンソロジー「緋迷宮」(祥伝社文庫)の悼尾を飾るにふさわしい作品で、
満足、満足。小池真理子の作品は安心して読めます。巧いですねー。

『一人芝居』は、美しい人妻に恋をしてしまった男が、彼女を遠くから見ているだけ
では足りず、とんでもない行動にでたあと、とうとう声をかけるのですが……。

タイトルからおわかりのように、男の気持ちだけが空回りして、いやはや。。
こんな声のかけかたはないでしょ。いきなり、そんなこと言われたら警戒しますよ、
ふつう。あー、ダメダメ!そんなことまで初対面で言うなんて。。ダメよ。
「僕はあなたのことを本当によく知っているんですから」─こ、こんなこと言ったら
ストーカー相談室行きよ。

人妻の身に何か起きたら大変!と、ドキドキし始める頃──。
!!!
ぜひ読んでみて下さい。

ヒヤヒヤの恐怖感がたまりません。


「緋迷宮」、どれも楽しめましたが、特に、
宮部みゆき『おたすけぶち』、海月ルイ『鉄輪』、小池真理子『一人芝居』が
良かったです。
んー、このところ、恋愛もの読んでないですねー。
次は、コテコテのラブラブ小説読もうかな〜なんて思っております。


水野はるか |MAIL
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