水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2004年04月08日(木) |
永井するみ『カラフル』 |
女友達が殺されて・・というお話。
事件が起きた後、部屋から持ち出されたある物が、犯人に結びついていく 過程が丁寧に描かれています。丁寧でも、説明し過ぎないバランスの良さが、 いい感じ。嘗て、『瑠璃光寺』が創元推理短編賞の最終候補作品になったとき、 北村薫と宮部みゆきに、「詳しく説明しすぎ」と評された永井するみ、『カラフル』 では、読者が知りたいことには、「訊かなかった」と巧く回避しています。 「訊かなかった」── 単純だけど、侵入を拒みつつ興味を引く言葉です。
・・男の人って、どうして若い女の子が好きなの?あ、唐突な質問でした? それとも、愚問?好きになった相手が、たまたま若かった、というケースも あるでしょうし、その子の若さゆえのひたむきな想いに引っ張られた、なんて ケースもあるかもしれないし、、、、まあ、いろいろですよね。
「どうしてあんな子供がいいの?」というセリフが、なぜか頭から離れません。
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