水野の図書室
Diary目次過去を読む未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2004年01月10日(土) 唯川恵『いやな女』

重松清の「日曜日の夕刊」(新潮文庫)で、たっぷり家族愛に浸かったあと、
ミステリーかホラーを読みたくなって選んだのは、「紅迷宮」(祥伝社文庫)、
ミステリーアンソロジーです。文芸評論家の結城信孝氏が選んだ女性作家
10名の短編を収録したもので、なかなかすごい顔ぶれ。期待が膨らみます♪

最初は、唯川恵の『いやな女』。
仕事のために好きでもない男の愛人になっている女が、高校時代の同級生
と一緒にいた若い男を誘惑し──。

ひぇ〜、なななんて、、なめらかな誘惑!
こここんな、、キザなセリフがさまになる男は、、3年前のクリスマスに読んだ
『22歳、季節がひとつ過ぎてゆく』(幻冬舎文庫)の本城圭一郎サマ以来です。
(あ、これも唯川恵でした。どことなく男の雰囲気似てます・・。)

ふたりの女のいやな女対決が、、それはそれは、楽しくて楽しくて。
いやな女なのに、ふたりとも頑張っているので、キライにはなれないんです。
もし善人対決だったら、息苦しくなると思うんですが、悪女ぶりを見るのは
・・・・・・・好き。(自分には、そんな大胆なことできないからですね、、笑)
どんでん返しラストも良いです〜。。スッーゾクゾクッ。ゾクゾクしてたら、
『青の使者』(「短編復活」集英社文庫、2002.12.30記)も面白かったのを
思い出しました。『青の使者』の女対決も・・読む方は楽しくて楽しくて。。


水野はるか |MAIL
Myエンピツ追加

My追加