水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2003年09月15日(月) |
川島誠『電話がなっている』 |
・・ショックで、しばし呆然です。 こういう重苦しさは久しぶり・・内田春菊の『夜の足音』(「せつない話第2集・山田詠美編」 光文社文庫、2002.11.13記)以来でしょうか。。
設定は近未来。今日は、将来を決める高校進学資格検定試験の合格発表日。 無事にAクラスに合格したぼくと、試験を受けることさえできなかった幼馴染の君。 君からの合格祝いの電話だとわかっていても、電話にでられないのは──。
子ども達を成績でクラス分けする目的には、寒々とします。 管理社会の行く末はこんなものなのかもしれません。 読後感が忘れたいほどの暗さなのに、きちんと記憶に刻まれていきそうなのは、 電話が鳴り止んだあと、一呼吸おいて鳴り出すように配置された一文の効果でしょう。
気持ちがへこんでる時には、読まない方がいいです。強烈すぎて・・。
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