水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
| 2002年05月26日(日) |
辻仁成著『バチーダ ジフェレンチ』 |
結婚していたら、誰よりも相手のことを知っているのは自分だと思うのは、 当然だと思います。ええ、結婚しているなら・・「夫婦のことは夫婦にしか わからない」なんて、他人の意見を拒絶するような言葉もあるくらいですし。
ところが、別れた夫に自分の知らない面があって、親友のような女友達から 聞かされたら・・かなりショックですねー! ずいぶん深い付き合いのよう なのに、その結びつきが精神的なものだと知ったら、疎外感なんてものじゃ ないでしょーー!!
「オープンハウス」(集英社文庫)の三つ目にして最後のお話は、離婚した あと空虚な生活を持て余しているユイコが主人公です。結婚生活の中では 会話らしい会話などなかった夫が、実は話の天才だったと知ったとき……。
ユイコには、じんましんの持病があって、不潔なものへの嫌悪感のような 心因的な動揺で起こるんですが、なんだか、少し都合よすぎるような・・。 キライな男性に話し掛けられたときに、皮膚がささくれだつように始まる じんましんは、好きになれなかったですー。
結婚していても、いなくても、人はみな孤独で、ユイコの気をひくために マンションの階段の踊り場から飛び降りようとする夫の友人ミヤケには、 困った人を通り越して、唖然としました。
この小説には、一見、孤独な人がたくさん出て来ます。 ユイコも夫もミヤケもマキも・・。孤独な人のあつまりが小さな灯となって、 ぬくもりに変わりました。
じゃ、また近いうちに!←弱気。。
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