和田拓治郎の「夜景レストラン」

2008年06月12日(木) 人生を考える



何を思ったのか、作業場のおじいちゃんが、今までの人生で使ってきた腕時計を全部くれた。(おばあちゃんのも勝手に)

2人のマジメな人間を、一回の人生で通り過ぎた時計達が全部SEIKOで19個。

三菱重工の職人で、検査のプロだったおじいさんは、使い古した部品や修理が可能なものは、小さいネジ一個でも全部取っておく癖がある。

わたしは、今まで大切に取っておいたものなんかひとつも無い。
何でも捨てて、何でも買ってきた。
後悔しないタイプで通してきたはずなのに、
意味が無かったような気がした。

もう流行に任せて捨てないし、買わない。
ずっと使うことに意味がある。
ありがとうおじいちゃん。

じんわりしたものに浸り、しばらくその時計群を見ていると、マジックで文字盤に「1967年〜2001年」って書いてあるものがあった。
34年間一つの時計を使った証拠だ。


あら?計算合わんなあ。
一個で30年だったら、90歳だから3個で足りるだろ。

19個だと570歳分ですよ。






↑押すと予想通りの言葉に変化

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じゃないか!

さあ2008年は、捨てよう、買おう、自慢しよう。



※画像3は、「分解したくて買った草刈り機のネジに全部接着剤がつけてあったから、腹が立って火であぶってやったんよ」って道楽話を、無視したから怒っちゃったおじいちゃん。(だってもったいないじゃん、金持ちじゃないと普通せんよ、道楽じゃねぇほんま)


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