今朝私は何と雪掻きの音で目が覚めた。深夜から降り出した初雪が積もり、一面の銀世界となっていて驚く。そして同時にちょっとウキウキ。実は深夜に雪が降り出した時から何度も窓を開けて降り具合を確認したほど私は雪が大好き! 外に出ると車の屋根には5cm程度の雪が積もっていた。なかなかいい積り具合だ。そして粉雪舞う中を日比谷の帝国劇場まで出かける。今日はOさんから譲り受けたチケットで東宝ミュージカル『モーツァルト!』観劇。帝劇に来るのも東宝ミュージカルを観るのも2年前の12月『レ・ミゼラブル』以来のこと。それ以前は年間の公演各作品1回ずつは観劇していたのに・・・。お席は2階席の前列上手側。広い劇場なので舞台との距離はあるけれど、全体は良く見えるので細かいところだけオペラグラスを使っての観劇をする。『モーツァルト!』はミュージカルファンの中では今年の話題作。四季出身の市村正親さんと山口祐一郎さんが同じ舞台に立ち、更にミュージカル界の貴公子:井上芳雄さんや松たか子さん等、東宝らしい豪華なキャストが評判になった。今回の帝劇の舞台は東京・日生劇場公演(10月)→大阪公演(11月)を経ての東京再舞台。モーツァルトの妻:コンスタンツェ役を松たか子さんから西田ひかるさんにバトンタッチしての公演になる。舞台の感想は「久しぶりに東宝ミュージカルを観た!」という感じだった。アンサンブルさん達を見ると本当にそう思う。作品自体は「これは『エリザベート』?」と感じること多数。曲の感じもそうだしね。演出が同じ方だから? 途中『オペラ座の怪人』を彷彿とさせたり、「バリケートがあちこちに・・・」という台詞を聞いて「このまま『レ・ミゼラブル』の舞台に突入か?」と思ったりと、余計なことを思い描きながらの観劇。これは感性のミュージカルかもしれない。モーツァルトの一生を描いたものではあるけれど、「だから何?」かと言われるとうまく説明が出来ない。それは私にとっては『エリザベート』の舞台も一緒だ。父であるレオポルトとの関わりを見ていて文学で習った“父親越え”(だったかな?)という言葉を思い出した。そういうのを描いているのだろうか。 今日のタイトルロール:モーツァルト役は中川晃教さん。初めて彼のことを見たけれど、この役にとても似合っていると思う。感情のぶつけ方とか脆く崩れそうな部分とか。そして歌声も私好み! 西田ひかるさんのことは正直あまり好きではないのだが、この舞台での印象はとても良かった。それにしても祐一郎さんの歌はやはり凄い。圧倒的な声量と声質の素晴らしさには毎度のことながら聴き惚れてしまった。彼のソロ部分だけでも是非もう一度聴きたい位だ。しかしあのキャラ作りはどうかとも思う・・・。それとは反対にひとつだけ。久世星佳さんは宝塚出身の方だと思うのだけれど、歌はどうなのだろう? 正直な話、音程が外れて椅子からずり落ちそうになってしまったのだけれども(^^; 調子が悪かったにしてはどうもちょっとね。Oさん、どうもありがとうございました♪ −−−過去の今日のこと−−− 2001年12月09日(日) 『アド街』HPの掲示板