宇宙人がやってきた
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2001年11月20日(火) 1歳6ヶ月児健診

若い保健婦さんだった。
絵カードを見せながら、
「ワンワンは、どれかな〜?」・・・コータは、無視。
「ブーブーは、どれかな〜?」・・・チラッと、一瞥。
「それじゃー、クックはどれかな〜?」
うるさそうな顔で、そばの赤鉛筆を取り上げると、
絵カードに、グチャグチャと落書きを始める、コータ。

「ウ〜ン・・おうちでの様子は、どうですか?」
「いえ・・あの・・」と、口ごもる私に
「まだ小さいですからね。勝手が違うと・・ね。
 特に心配なことが無ければ、大丈夫ですよ。」
そして、私たち親子は、釈放された。(ホントにそんな気分だった)

いっしょに行った友達は、“居残り”になり
「『夜、寝るのが遅過ぎますね』って、生活リズムの指導だって。
大きなお世話だよ。年配の保健婦は、ウルサイのかな。」と、プリプリ。
生活指導するだけで、“口うるさい年寄り”扱いされる保健婦さんも
気の毒だけれど、健診を受けに行く母親の心は、傷つきやすいのだ。

その後、無事に“居残り”を済ませた、友達を待って
帰りながら、「ね、言葉でた?喋る?」訊いてみた。
「うち?ぜ〜んぜん。まだ喋んないよ。」
例によって、ホッとする私。
「絵カードの指差し、できた?」さらに訊いてみる。
「うん。でも“ハサミ”はできなかった。知らないから。ハハ。」
そっか・・・やっぱり、普通はもう、できるんだ・・。

見ていると、その子は、盛んに指差しをしている。
何かを見つけた。あれは何? ママ見て見て!
言葉は無くても「ん!んー!」と、母親に
眼で、指で、全身で、気持ちを表している。
「ジュース飲む?」「おクツ脱ごうか」母親の言う事にも、
うなずいたり、ううん、とかぶりを振る。

コータも、そのうちこんな風に、私を見つめてくれるのかな・・。

だけど私は、保健婦さんに相談するべきだったのかもしれない。
指差し、しません。呼んでも振り向きません。普通に、遊べません。
・・・息子と、気持ちが、通い合わないのです・・・と。




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