ひとりカーニバル
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『個性が出る』という事において、畑とホームページは同じだと思う。
減田減田で田んぼが減らされていった結果、私の知るここら一帯では、田んぼ跡地を畑として活用する人が多かった。
といっても家族で食べる分だけ、というのがほとんどだ。働き盛りの者は外に仕事を持ち、田畑を管理するのは大体がお年寄り。そこからまた新たな商売用の野菜を作る、などという事は並大抵のことではない。
結果、空いた田んぼ跡地は、持ち主の思い思いの様相を表していった。
家族が食べるということを念頭に置くと、馴染みのある使い易い野菜がよく作られたが、急にヘチマを作る人があったり、畑としては使いきれず一画に車庫を立てたり、そこで畑仕事の休憩に使うであろう、東屋のようなものを作る人もいた。
馴染みのある野菜といったが、年ごとに「よし!今年はこれを作ろう」「去年はこれは不評だったからもう作らない」「とうもろこしが食べたい」「雑誌で見た珍しい葉っぱものが作りたい」などの思いがあって、毎年畑の様相が変る。これはうちのことだ。
畑の活用、人それぞれ。家人の性格や個性を垣間見ることが出来る場所。
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