ひとりカーニバル
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2005年08月27日(土) そこにイモがあるからです

外で洗濯物を干していたときのことだ。

「いしやーきいもー」

遠くの方から聞こえる、やきいも屋さんの声。
車で移動販売するそれは、神出鬼没。しかしまさか、こんな時期に来ようとは。
洗濯する手を止めて、耳をすます。

「いしやーきいもー」
「おいもー」

ダダダと家の中に駆け入り、家族に知らせる。「やきいも屋さんが来たで!」
しかし、帰ってきた答えは冷めたものだった。「やきいも?あれは寒い時期じゃないとねぇ…」

「そんな…だってイモだよ!?」
イモイモと騒いだ自分だが、なぜ石焼きいもにこんなに心躍らされるのかよくわからない。



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